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夜はなかなか手が出ないけれど、ランチなら高級店の炊き込みご飯も楽しめる!贅を尽くし手を尽くした味わいを存分に満喫させてくれる2軒をご案内します。

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『たい家』@赤坂

鯛せいろ御膳(2200円)
真鯛の刺身と小鉢の温泉玉子(どちらも日替わり)、果物などがつく。数量限定

料亭で出す数量限定の鯛御膳 さりげなくも深い味に満たされる

早くも正月がやってきたようなめでたい御膳に、まず間違いなく歓喜の声が上がるだろう。夜は名だたる政治家も訪れる、正真正銘の料亭だ。

尾頭付きの小鯛の下にあるのが、鯛ダシで炊いたご飯。夜に出す天然物、しかも豊洲に入る中でも超一級の真鯛のアラを焼いてから煮詰めた濃厚なエキスを、カツオのダシで割って炊いている。でも味わいは、おだやかでさりげない。しかしそこには何とも言えない深みがあって、塩焼きの身と口中で完璧に調和する。

白木のカウンター造りの1階は、座るだけで背筋がスッと伸びるような空間だ。たまにはこんなランチに出かけたい。

二色茶漬け御膳(2750円)
真鯛と本鮪の刺身の下にはたまり醤油の国産黒胡麻ダレをあしらい、旨さを引き立てる。御膳には2種類の小鉢に、ほうじ茶も乗る

2の黒胡麻ダレと真鯛の刺身は、ほうじ茶でお茶漬けに。香ばしさあふれる贅沢な味わいだ
『たい家』外観

住所:東京都港区赤坂2-6-18
TEL:03-3583-5851
営業時間:11時半~14時(13時LO)、17時半~22時(21時LO)※20時最終入店
定休日:土・日・祝
交通:地下鉄千代田線赤坂駅2番出口から徒歩3分

『たい家』内観

『九段 おおつか』@九段下

旬彩御膳(3850円)(前日までに要予約)
佐渡産コシヒカリで炊いたご飯は、さっぱりとした口当たりで具材の風味がじんわり広がる。この日の焼き物はカマスの照り焼きで自家製明太子添え

主役に寄り添い引き立てる優しくおだやかで丁寧な味わいのご飯

夜の会席コースを締めくくる季節の食材を使った炊き込みご飯は店の代名詞ともなっている。それをランチで味わえるのが、この「旬彩御膳」だ。

刺身に、それぞれの具材を炊き合わせた煮物の小鉢、技を込めた焼き物に茶碗蒸し、そしてこの日は帆立と平茸の炊き込みご飯だ。それは自ら強く主張せず、端正に作られたおかずに寄り添い、引き立てるように楚々とした風情で御膳に並んでいる。すべての皿を食べ終わった時、その実力がしみじみ伝わってくるのだ。

客の到着時間に合わせて炊き上げるので、前日までの予約は必須。窓に広がる靖国神社の景色も味わいをぐっと深めてくれる。

特選煮穴子飯(2000円)
ふんわりと香りよく炊き上げた穴子の下には錦糸玉子を敷き、口中で一体になった時の旨さに脱帽!つい日本酒に手を伸ばしたくなる美味しさだ

『九段 おおつか』外観

住所:東京都千代田区九段南2-4-12 アビスタ九段ビル2階
TEL:03-5215-5137
営業時間:11時半~14時(13時45分LO)、18時~22時半(21時半LO)
定休日:第2・4土、日・祝
交通:地下鉄東西線ほか九段下駅2番出口から徒歩7分

『九段 おおつか』内観

撮影/西﨑進也 取材/菜々山いく子
※店のデータは、2020年11月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部 今井
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