レンタサイクルで島を一周 “ハイジ”を連想するブランコ
干しタコ体験のあとは、レンタサイクルで島の外周を走ります。右側に穏やかな海を眺め、ゆっくりとペダルをこぎます。暖かな陽光が、日常のストレスを緩和してくれます。海からのそよ風が心地いい。
途中立ち寄ったのが、「恋人のブランコ」と呼ばれる大きな木に吊り下げられたブランコ。長いロープが、あの名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』のオープニングに登場するブランコを想起させます。かなりの人気スポットで、他人がこぐのを眺めていると、見る間に後からやってきた観光客が順番の列を作り始めました。
夕陽の美しさにしばしたたずむ 訪れた「マジックアワー」
日間賀島で印象に残った光景が、他にもあります。美しい夕陽です。高速船が発着する西港は、夕陽の絶景スポットでもあります。初日の夕食前に、西港の防波堤を散歩しました。シルエットになった釣り人の向こう側で、まさに、太陽が海の彼方に沈もうとしています。夜の濃い青が次第に夕陽のオレンジ色を小さくしていきます。空の色が魔法をかけられたように刻々と変化する「マジックアワー」が訪れました。
至福の海鮮料理、そして普段はできないような体験に、日ごろでは味わえない充足感を覚えました。「多幸(たこ)の島 福(ふぐ)の島」のキャッチコピーを眺めていると、得心します。多幸とは「非常に幸せ」の意味ですが、新鮮で絶品の海の幸が非常に多いことと、個人的にとらえました。そして、それを味わうことで、誰もが「福」=「幸福」な気持ちになれる―――。帰路の高速船で、次第に遠くなる風景に島での記憶を重ねながら、そんなことを思いました。
文・撮影/堀晃和
※JR東海では、2021年12月1日から2022年3月31日にかけて、愛知県の人気の海の幸「フグ」と「タコ」に注目した「あいちフグタコ」キャンペーンを実施しています。「ずらし旅 選べる体験コンテンツ」として、フグとタコの島として知られる日賀間島での「干しタコ体験」などが選べる「日賀間島満喫パス」など魅惑のコンテンツも。
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また、JR東海のEXサービス会員だけが利用できる「EX 旅のコンテンツポータル」では、「愛知の離島めぐり」を販売。日間賀島・篠島・佐久島を結ぶ海上交通が用意されているほか、篠島の「&しらす食堂2929」など3島の計12施設で使える「島たびクーポン」もセットになっており、3島を満喫できる内容となっています。
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