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“島外不出”の至高のグルメ 真ダコを丸ゆで、足1本を丸かじりの贅沢 

フグと同時に、日間賀島の昔からの代表的グルメともいうべき存在がタコです。島の周囲には、約1万個のタコ壺が仕掛けられています。

看板料理は、真ダコを1匹使った塩ゆで。直径2cmほどもある足を1本丸かじりする贅沢に、思わず表情が緩みます。塩味が絶妙で、旨味が口の中に広がります。それに弾力があって、歯応えがたまりません。これは、美味い!

1匹丸ごと塩ゆでされたタコ
食べやすいようにハサミで切り分けます
プリプリの歯応え、そしてジューシー

日間賀島のタコ壺で獲れたタコは量が少ないので、基本は島内でしか食べることのできない“門外不出”の逸品だそう。これこそ、日間賀島に来た幸せを実感できる至高のグルメだと思いました。

干しタコを自分で作る 叱られながらも楽しい体験

食事のほかにも、貴重な体験が日間賀島ではできます。干しタコを自分で作れてしまうのです。「ひっぱりダコ」の語源という説も。干されたタコが民家の軒先で揺れる光景は、日間賀島の秋から冬にかけた風物詩だということです。

軒先に干されたタコ

翌朝、向かった先は、大海老から歩いて3分ほどの町中にある「かねと商店」。自ら生のタコを調理するという経験は、生まれて初めてです。まずは、ヌメリを取ります。それから、わた、軟骨を手で取り除き、包丁を使って干しやすいように開きます。秘伝のタレに漬けて、店先に干すまでの作業です。

これから干しタコを作っていきます
タコを調理
タコを干します

調理中は、お店の方から厳しい指示が飛びます。全ては美味しい干しタコを作るための“愛情表現”です。叱られながらも楽しい体験でした。午後は佐久島を訪れ、午後3時過ぎには戻ってきましたが、もう干しタコは完成していました。風の具合などにもよりますが、通常3~4時間も干せば出来上がるそうです。

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レンタサイクルで島を一周 “ハイジ”を連想するブランコ...
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おとなの週末Web編集部 堀
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