将軍家献上の高級品「このわた」、天然の牡蠣
アート散策に出かける前と、終えた後に、島の海の幸をいただきました。
「民宿市兵衛」では、いろんな海鮮に加え、佐久島名物の「このわた」が出てきました。ナマコの腸の塩辛のことです。ご主人によると、100gで4000~5000円ほどもする高級品。佐久島のこのわたは、かつては将軍家にも献上されたという逸品です。御主人によると、「それだけで食べると辛いので、うずらの卵をのせて出している」そうです。
レンタサイクルを返したあとに、休憩した「民宿ゆきや」では、島で獲れた天然の牡蠣が出てきました。ご主人に聞くと、「夜のうちに浜で獲ってくるんです」。小ぶりですが、旨味が凝縮していて、本当に美味しかったです。
「ゆったり」と流れる時間に身を任せ、心の“凝り”をほぐす
自然の風景に、人工的な形状が組み合わさることで、島の魅力がさらにふくらんでいく。アートには、そんな効能があります。
「おひるねハウス」の案内版には、次の文言が記載されています。
「この作品は、人と自然の対話をテーマに、ゆったりとした佐久島での過ごし方について、作者が提案したものです」
そう。島に足を着けた時から感じていた空気感は、これでした。「ゆったり」。朝起きて、さっと身支度を済ませ、足早に仕事先に向かう。日常は、なんと「ゆったりとしていない」のでしょう。
イーストハウスの案内板には「のんびりした島時間の過ごし方を見つけてください」とあります。
豊かな自然、海の幸。それら佐久島の恵みを享受しながら、「島時間」の中で、さらにアートの数々を楽しむ。普段の生活の緊張から解放され、心の“凝り”が、いい具合にほぐれていきます。佐久島は、そんな“心に効く”長閑で美しい島です。
文・撮影/堀晃和
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