「西陣織手縫いブックカバー&しおり」を特別プレゼント!おとなの週末Webリニューアル記念 日本の着物文化を伝える「伊豆のお針子無生庵」特製

「おとなの週末Web」はリニューアルを記念し、着物の端切れで作った「西陣織手縫いブックカバー&しおり(文庫本サイズ)」を20名にプレゼントします。このブックカバーとしおりを手掛けたのは「伊豆のお針子無生庵(ぶしょうあん)」。日本の着物と手仕事の文化を受け継ぎ、次の世代に伝えるため、西陣織など伝統の織物を使ってオリジナルのブックカバーや手帳カバーを制作しているアトリエです。ITの時代にあって、織物の温かみのある手触りが魅力です。「伊豆のお針子無生庵」庵主でクラフト作家の高橋洋美さんが、その「作品」に込めたこだわりと意義を語ります。

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日本人のジャケット「きもの」を本に着せる

ブックカバーは日本独特の名称で、本来は「ブックジャケット」というのですが、日本人のジャケットは「きもの」ですものね。私は、本に「きもの」を着せたいのです。それも「手縫いのきもの」を。そんな本の「きもの」を作っているところが「伊豆のお針子無生庵」です。このたびの「おとなの週末Web」プレゼント企画を通して、皆様に少しでも知っていただけましたら光栄に思います。

「伊豆のお針子無生庵」のコンセプトは、「本に『きもの』を着せる」こと

私は、日本人が戦後の欧米化による生活様式の著しい変化の中で、日常着として身に着けなくなってしまった美しい着物の染織技術を、小さなブックカバーの世界で表現し、残していくことをライフワークとしています。

今回使用した西陣織は、博多織や佐賀錦などとともに日本を代表する絹織物。山名宋全(そうぜん。室町中期の武将、山名持豊の法名)が陣をはったことにちなんで呼ばれるようになった京都・西陣の先染め高級綾織物です。金糸、銀糸を織り込んだ華麗でゴージャスな織物であり、特に西陣織といえば絢爛豪華な帯を想像する人も多いほど、その存在感は抜群といえます。

西陣織をはじめ、そんな日本伝統の織物を素材に使い、「伊豆のお針子無生庵」では、手縫いで心を込めて丁寧に作っております。

もともと、ブックカバーは「書皮」(しょひ)といって大正時代の古書店がはしりだそうです。ですからその歴史は100年ほど。原点は包み紙としての役割から始まったということです。確かに「包む」という文化は、風呂敷にもみられるように、日本独特かもしれません。

ブックカバーと手帳カバーに特化 2015年に「伊豆のお針子無生庵」を立ち上げる

2011年のことですが、当時の内閣府と地元NPO法人の共催で、「社会起業家育成の為のインキュベーション」が開催されました。私は全カリキュラムを受講し、最後に提出したビジネス構想が幸いにも採択されたのです。これを契機として、2015年春に正式に「伊豆のお針子無生庵」を立ち上げました
 
この「採択」をきっかけに、私は、制作対象をブックカバー・手帳カバーに特化し、制作理念を「文字活字文化、染織工芸文化、手仕事文化の啓発」に置きました。これらの文化は、心の豊かさを形成するために日本人が永きにわたり培ってきた精神文化であり、伝統文化です。決してなくなることはないのですが、時代の流れとともに減少傾向にあるもののひとつといえるでしょう

特に繊維産業などは着物を日常で着なくなって以降、衰退の一途を辿っています。私はこのことを学生時代に「日本の繊維産業の行方」として学んだとき、大変危惧したものでした。そして今日、このような起業の機会を与えられたなかで、制作理念として反映させたのです。

「伊豆のお針子無生庵」という名称ですが、「伊豆のお針子」はご存じのようにあの川端康成の名作『伊豆の踊子』のもじりです。私が北伊豆出身のお針子ですので、冗談交じりに自身のことをそう名付けていたのです。それで起業の際にとっさに頭につけてしまったのですが、私と同じような考えの方が伊豆には数人いることがわかり、「無生庵」をあえて付け足したのです。

「無生庵」はアトリエの名称でもあり、私の人生後年の理想とする生き方の象徴でもあります。「庵のような澄んだ簡素な空間で、針をもって無心に生きる」。とはいえ、なかなか無に生きることは俗人にはできないことで、時には、「無精者の庵」と化すこともあるのですけれど…。

他の伊豆のお針子さんと重複しないためにも「伊豆のお針子無生庵」のロゴマークを自身でデザインし、商標登録しました。そういう意味でロゴマークも私の手創り作品なのです。「手づくり」というのは愛着が湧くものです。自身の作品のブランディングのためにも楽しい工程でした。

伊豆のお針子無生庵のロゴ

コロナ禍にあって、人の心のありかたに変化が生じています。ページをめくり紙の本を読むことが好きになったという若者とか、LPレコードの人気復活とか、人々は何か温もりを探し始めているような感がします。今こそ社会には、豊かな心を醸成するためにも、経済成長より心の成長を望みます。「少欲知足(しょうよくちそく)」「足るを知る者は富む」。このブックカバーが、そんな思いにつながればと願っています。
                
高橋洋美
「伊豆のお針子無生庵」庵主、クラフト作家、社会起業家。静岡県出身。中央大学経済学部産業経済学科卒。松下電器産業株式会社(現パナソニック)本社に入社。結婚後は在宅で、手染め、手編み、手縫い等の手仕事の技術を習得し、各地の染織工房などを探訪する。2011年、社会起業家育成のためのインキュベーション事業の募集ビジネス構想が採択されたことを契機に、2015年3月、「伊豆のお針子無生庵」を立ち上げる。日本の伝統染織布地を素材とした手縫いによるブックカバー・手帳カバーは、3千円~3万円ほど。購入方法は、「伊豆のお針子無生庵」のホームページで。

【おとなの週末Webリニューアル記念 伊豆のお針子無生庵特製「西陣織手縫いブックカバー&しおり(文庫本サイズ)」特別プレゼント(20名様)】

伊豆のお針子無生庵特製「西陣織手縫いブックカバー&しおり(文庫本サイズ)」

ご希望の方は、郵便はがきに、住所・氏名・年齢・電話番号・「ブックカバー希望」と明記し、月刊誌「おとなの週末」で取り上げてほしいテーマ・食べものジャンルなどを書いて、下記宛先にご応募ください。締め切りは2022年2月末日消印有効。応募者多数の場合は抽選となります。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
(宛先)〒112-0013 東京都文京区音羽1-2-2
 株式会社講談社ビーシー「おとなの週末」編集部
 ブックカバープレゼント係

また、「おとなの週末Web」では、リニューアルを記念して、おとなの週末お取り寄せ倶楽部のポイント総額100万円(1万円分を100名様に)プレゼントする特別企画を実施します。「おとなの週末Web」のイベント欄をご参照ください。

おとなの週末Webリニューアル記念企画 お取り寄せ倶楽部 総額100万円プレゼントはコチラ

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