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チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介。今回は宮崎県へ。しかし、チャーラーがない! 現地の友人に聞き、たどり着いたチャーラーとは。宮崎ラーメン事情とともにお届けします。

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先日、宮崎県へ行ってきた。同じ九州でも福岡はわりと頻繁に訪れているので、宮崎や大分、鹿児島への出張は心が踊る。とはいえ、チキン南蛮や宮崎地鶏の炭火焼き、宮崎牛のステーキなど宮崎の名物はこれまでに何度も食べた。と、なると、やはりチャーラーしかない。

中央卸売市場内にあるチャーハン専門店

ところが、グルメ情報サイトでチャーラーを検索しても、なかなかヒットしない。中華料理店もあるにはあるが、今ひとつソソられないし、ラーメン店でチャーハンをサイドメニューに出している店も少ないのだ。

そんな中、面白い店を見つけた。この日は昼過ぎから取材。ランチをどこで摂ろうか探していたときにヒットしたのだ。

『チャーハン専門店 焱(えん)』。中央卸売市場内にあるからなのか、営業時間は10時〜14時
『チャーハン専門店 焱(えん)』。中央卸売市場内にあるからなのか、営業時間は10時〜14時

それが宮崎の中央卸売市場内にある『チャーハン専門店 焱(えん)』。その名の通り、メニューはチャーハンしか置いていない。入り口近くの券売機で「ハムととり」、「ぶた」、「えび」、「地鶏」、「かに」の中から好みの具材と、S、M、Lと量を選ぶシステムのようだ。

私が選んだのは、「かにチャーハンM」。宮崎ならではの地鶏を使ったチャーハンにしようかと迷ったが、カニはチャーハンの具材として最高峰。しかも、たったの650円で食べられるのが決め手となった。

客席から厨房は見えないが、中華鍋を振る音は聞こえる。チャーハンの自動調理器の音ではないし、オーダーごとに作っているようだ。まぁ、専門店を名乗るのなら当たり前の話だ。

「かにチャーハン」(650円)。Mサイズながらたっぷりのボリューム
「かにチャーハン」(650円)。Mサイズながらたっぷりのボリューム

5分ほど待ったところで目の前に運ばれたのがこれ。量こそ少ないものの、しっかりとカニの身が入っているではないか! しかも、スープも付く。ここだけの話、値段が値段だけにカニカマでも仕方がないと思っていただけにちょっと感激。では、熱々のうちにいただきます!

うん、食感はパラパラ系。お米はややかために炊き上げていて、ちょうどよい塩梅。噛みしめるごとに油でコーティングされたご飯の甘みが広がる。味付けは塩ベース。やや濃い目に感じたのは、市場で働く人たちに合わせているからだろう。

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永谷正樹
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