国鉄時代より鉄道利用者を見守る
JR北海道の駅名をひらがなで記す、縦型の「駅名標」と呼ばれる案内標識です。ひらがな表記の駅名とともに、その下部に設置された広告「本場の味 サッポロビール」が目を引きます。
表記されている「サッポロビール」の書体もレトロさを感じます。JR北海道の広報担当者によると、国鉄時代から掲出されているもので「正確に把握しているものではありませんが、1984(昭和59)年頃からのようです」と回答がありました。サイズは縦100センチ×横20センチ(駅名部分:縦80センチ×横20センチ、広告部分:縦20センチ×横20センチ)で、難読駅名が多い北海道の駅名も一目で分かります。
余談ですが、北海道出身の私は幼い頃より鉄道利用の際、この看板をよく目にしていました。お酒が飲めない年齢でも出身地の都市を冠したビールに強い愛着を抱いたものでした。
「本場の味」駅名標はグッズ化されヒット商品に
駅名標は鉄道部品の中でも人気アイテムのひとつですが、この駅名標も人気が高く、ファンからのリクエストもあって2016年からグッズ化されています。
グッズ販売を行うJR北海道フレッシュキヨスク(本社・札幌市)では、実物の10分の1サイズのミニチュア駅名標(税込1100円)を販売しています。同社の担当者によると、これまで49種類を展開(現在は10種類程度を展開中)、累計1万点を販売していて、同社のグッズの中でもヒット商品といいます。
こちらはECサイト「北の特急便」で購入が可能です。その他JR北海道の駅構内にあるお土産店「四季彩館」では近郊駅の駅名標を取り扱っています。実寸大のレプリカを望む声もあって、商品化についても検討しているそうです。