THE昭和なおやつ、懐かしの蒸しパンはふわふわもっちり!
ほんのり甘くふかふかで、出来たてからは湯気がのぼる。そんな蒸しパンは、子ども時代が昭和だった人には定番のおやつだった。アルマイトの蒸し器で母親が作っていた思い出がある人もいるかもしれない。
しかし、令和ともなると、蒸しパンも大変身! スイーツ系からおかず系までバラエティに富む。
デザートにすべくランチにつけた「紅芋栗きんとん」(300円)は、割ると中には栗きんとん。サツマイモを蒸すのではなく焼いて香ばしさをつけてペーストにしてから、栗の甘露煮を混ぜたものだ。蒸しパンの紅芋のナチュラルな甘さと相性がよく、食後にピッタリ。
昭和はふわふわのみだった記憶だが、令和はもちもちがプラス。それも、けっこう強力なもちもちだ。その秘密は熊本産の米粉。北海道産の小麦粉に混ぜられた米粉がいい仕事をし、現代風にバージョンアップしている。
甘さはてんさい糖、沖縄産の黒糖で、乳製品・卵不使用。素朴な材料に安心するのか、子どものおやつに買い求める近所の常連客も多い。近隣のカフェでは「あんな風に蒸し上がりがきれいに割れないんだけど、どう作ってるのか?」と噂にもなっている。
手前の「金平レンコン」(250円)は、蒸しパン自体が和風の味わいで、麺線と食べると相性が良さそうだ。向かって右の「Coffeeキャラメル」(250円)は内側には少しビターなコーヒークリームが隠れていた!
奥の「ミートソースチーズ」は、電子レンジで20~30秒温めて食べると味わいはピザまん風。材料が似ているから当然とはいえ、余計な材料を使っていない蒸しパン部分の素朴さがなんとも滋味深い。
他にも、ひじき、ハムコーン、カレー(秋葉原の有名カレー専門店『ベンガル』のカレー粉使用)、魯肉飯の具入りなども。実はランチのセットで魯肉飯(日により鶏肉飯、牛肉飯になる)があり、その具が蒸しパンに入るのだ。
令和版の蒸しパンは自由自在な組み合わせが魅力。テイクアウトをしてもいいし、リーズナブルな下町価格かつヘルシーでボリューム満点なランチで味わってもいい。浅草観光に来たら、思い出してもらいたい裏通りの注目店だ。
■Steams
[住所]東京都台東区駒形1-9-6
[電話番号]03-6231-6379
[営業時間]11時~18時、土・日・祝9時~17時
[休日]不定休
[交通]都営浅草線浅草駅A1出口より徒歩1分
※インスタグラム【@steams.cafe】で告知