“葉っぱビジネス”で年収1000万円! 高齢化社会のビジネスモデルとして注目
まさに、主役を引き立てる名脇役としての“葉っぱ”。
桜葉と直接関係はありませんが、徳島県上勝町が30年ほど前に仕掛けた日本料理を彩る“つま”に使われるもみじやつばきの葉や季節の花などを栽培から収穫、出荷して販売する“葉っぱビジネス”は、高齢化社会のモデル産業として国内外から注目を集めています。
人口1500人の半数近くが70歳以上の高齢者、総面積の90%が山林の上勝町ですが、“つま”の全国シェアの80%を誇ります。
平均70歳の元気な高齢者たちが山あいや畑を歩き回り葉っぱを集め、パソコンや携帯電話を駆使して出荷したり、売り上げを管理しながら葉っぱを大金に変えていきます。なかには年収1000万円を超えるおばあちゃんもいるとか。何気ない“葉っぱ”に宿る美しさに目をとめる、まさに日本人らしい美意識が生んだ産業といえます。
田中くんのお見合いの結果も気になるところですが、今年のお花見はぜひ、「花より団子」ならぬ「花より葉っぱ」桜葉にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
※現在は当時の状況と異なる場合があります。
文/中島幸恵、漫画/うえやまとち、メイン画像/sakura-Stock.Adobe.com
◆『クッキングパパ』とは?
福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。
週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年1月現在、単行本は160巻。
※「おとなの週末Web」の記事では本稿紹介の漫画、クッキングパパ 「春を満喫!桜餅」 を一話丸ごと読むことができます。