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47回目を迎えた「FOODEX JAPAN 2022」。国内外の生産者や食材・飲料メーカーさんがブースを出し、ホテルやレストラン、スーパーなどのバイヤーさんに新商品などをアピールする場である。

今年も世界44か国の1485社が出展したものの、悲しいかな、コロナ禍やウクライナ紛争の影響から飛行機が遅れて会場に海外からサンプルが届かず、急遽、取りやめになった空き地のブースもちらほら。コロナ禍前と比べて全体的に規模縮小は否めない。

それでも、アジア最大と言われる祭典だけあって、とにかく広い。第1ホールから第6ホールまでぶち抜いて展示されているのだが、コロナ太りした私のような中年には端から端まで歩くだけで大変である。果たして、今年、ブレイクしそうな食材はあるのか? ではさっそく見て回ろう。

肉々しいのに、こんにゃくとおから!?

そんな体の重い私がまず向かったのが、ベジタリアン向けの食材が結集した話題の「代替食品・新食材」エリアだ。最近、大手コーヒーチェーンなどでも大豆ミートハンバーガーなどが売られるなど、日本でも浸透しつつある疑似ミート。ローカロリーで健康的と聞くけれど、その反面、モゴモゴとゴムのような食感とどうしても豆の臭みが強い“ミート”ばかりで好きになれなかったのだが……。

さてさて、ブースに近づいていくと、「カツ、どうですか~! タコスもあります~!」と呼び込みが。見た目は普通に美味しそうなカツにタコス。思わず手が出てどちらも試食させていただくと、これは……。本家本元の豚肉に劣らず、肉々しいではないか! パサパサするどころか、噛めばいっちょ前にジュワーっと肉汁が溢れ出す

豚カツ風。これがこんにゃくとおから!?
豚カツ風。これがこんにゃくとおから!?
タコスに使われているソボロは言われなければ分からない肉々しさ
タコスに使われているソボロは言われなければ分からない肉々しさ

「うまく肉に化けたな……あの~、こちらの材料、豆ですよね?」と、配っていた企業「ディーツ」のお姉さんに声をかけると、「いいえ、これはおからとコンニャクでできています」と、驚きの答えが。

食感が肉っぽいのは弾力のあるコンニャクが入っているからだろう。おまけに低カロリーで食物繊維が豊富で健康にもいい。また、豆そのものではなく豆腐を製造する時に出る、おからは食材として食卓に上がるのはごく一部。捨てられてしまうおからも有効に活用されて食品ロスにつながる上、値段も安く抑えられるそう。

残念ながら、試食で食べたサクサクのカツは、今のところは業務用での販売のみとのことだが、家庭用に下味がついた「ディーツミート」シリーズ4月上旬から首都圏の大手スーパーなどで、順次、お目見えするそうだ。

ディーツミートシリーズのブロックタイプ(左)とボールタイプ
ディーツミートシリーズのブロックタイプ(左)とボールタイプ

市販されるのは唐揚げ風のブロックタイプ、つくね風のボールタイプ、そして試食のタコスに入っていたミンチタイプの3種類。1パック80グラムほどの使い切りタイプなので、お弁当にも一人暮らしにも強い味方になりそう。お値段は、同量のお惣菜と同じくらいで、思ったよりもお財布にやさしい。

我慢せずにダイエットできる疑似ミート、コロナ太り仲間への誕生日プレゼントはこのセットにしようかな。

■「ディーツミート」シリーズ 1袋80g オープン価格
ディーツフードプラニング株式会社
https://deats.co.jp/

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白石あづさ
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