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おしゃれなイメージの自由が丘では珍しい昭和レトロな佇まい。地下1階から3階に約100軒がギュッと集結。フロアごとに特徴的な顔がある謎多きビルの全貌を解き明かします!

駅そばにある美味しい九龍城!?

文/肥田木奈々

あなたは自由が丘デパートを知っていますか。デパートと名が付くけど銀座や日本橋にあるソレを想像しちゃノンノン。自由が丘駅のすぐ横にあるレトロな商業ビルだ。長屋みたいに細長く、1階は通路のようになってるから、通ったことあるよ~と言う人も多いかも。が、お楽しみはもっと……ふふふのふ。そこは足を踏み入れたら抜けられない魅惑の九龍城だった!?

な~んて前置きが長くてめんごめんご。そんな昭和の死語が飛び出しても全然違和感ない佇まい。まず2階と3階の飲食店街に潜入した。すると日本、トルコ、インドなど多国籍な店がズラリ。思わず息をのんだ。『味の一番』の上質なすき焼きに、ベトナム料理『クァンアンタム』の現地感あふれる味に、『キッチンカントリー』のハンガリー伝統の美味に! 食の世界旅行できるじゃん。それだけじゃない。探検すると地下1階から3階に惣菜、宝石、服飾、エステ、スナック……館内丸ごとおもちゃ箱みたい。いろいろ揃ってる。

実は昭和27年頃の開業当初は最先端の商業施設だったそうだ。『味の一番』のご主人が教えてくれた。「戦後闇市の流れで簡素な商店を集めてビルを建てたのが最初。当時は珍しく、各地から見学に来たみたいですよ」

今じゃ逆に昔懐かしさを求めて来る人も多い。みんな昔に戻りたいのね。てことで古き良き時代に浸れるスナックにも潜入しよう。昔、上手と褒められた歌でも披露するか。老舗パブで「メモリーグラス」(堀江淳)を熱唱し、ドヤ顔でお褒めの言葉をワクワク待ってたのに誰からもうまいの「う」の字も言われなかった。水割り飲み干してやる~(涙)。どうでもいいけど歌の合間に「ヒダキ~!」と昭和のアイドルファンみたいに合いの手入れるのは止めてくれ、武内(※担当編集)。でもね、ヒダキ感激!

館内には占い店もある。手相鑑定したら「あなたは人の心に伝える言葉の力を持ってます」。じ~ん。そうよ、カラオケはヘタでも心に響けばいいのよ。 かくしてどっぷりハマった自由が丘の明るく楽しい九龍城。世界の美味に唸り、昭和に浸り、笑って泣いて癒されて、一周回って元気ハツラツ。皆さんもぜひ魅惑体験を。で、この記事、あなたの心に響いてますよね?

【自由が丘デパート】
東京都目黒区自由が丘1-28-8
東急東横線ほか自由が丘駅正面口・北口からすぐ。地下1階から4階(貸しホールなど)

『とんかつ・すきやき 味の一番』自由が丘デパートの古参店、上質な肉にメロメロです

今までウン十年も自由が丘で食べたり飲んだりしてたのにこの店を知らなかった自分がぐやじいぃ。と思うほど素敵な老舗。だって最上級の黒毛和牛がこのコスパ(涙)。すき焼きはカツオダシが利いた割り下と甘いタレを使う関東風で、変わらぬ旨さを家族で守っている。

揚げ物は3代目の担当。人気のトンカツはラードで揚げた後、高温の白絞油にくぐらせてあっさり仕上げるのが特徴だ。つまみ類が豊富なのもうれしい限り。これまでの分、巻き返しで通いたい!

すきやき 単品1人前3850円(写真は2人前)

国産黒毛和牛のA5ランク。判が大き過ぎず、きめ細かい脂のものを仕入れている。店は昭和31年創業。当初は天ぷら店だったが肉料理の需要の高まりで現在のスタイルになった

2代目・田島靖さんと3代目・田島一さん「ランチはお得なすき焼きやトンカツも提供しています」

『味の一番』の店内

自由が丘デパート2階
TEL:03-3717-4855
営業時間:11時~22時(ランチは14時LO、夜は21時LO)※政府の要請で変動あり
定休日:水

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『ベトナム家庭料理 QUAN AN TA...
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