【ワンタン】『くぬぎ屋』@伊勢佐木長者町
愛情と真心あふれる優しい旨さに何度もリピートしたくなる1杯
“とぅるるんっ”と口に飛び込んできて、豚やエビの風味が澄んだ味わいのスープと一体となって広がっていく。嗚呼、これを快感と呼ばずして、なんと言おう。
この旨さの奥にあるのが、実直な手仕事の積み重ね。豚肉はその日挽いた分だけを仕込み、エビは半割りにしてプリッとした食感を際立たせる。それらの具材を、一つひとつ、ふんわり優しく包む手つきには、ワンタンへの愛情があふれていた。
たっぷりの湯で泳がせるように茹でてから、手間ひまかけて丁寧に炊いた鶏スープに浮かべれば、唯一無二の一杯が完成する。真心がこもったその味は、まさに格別だ。
[住所]神奈川県横浜市中区羽衣町3-59-1
[電話]045-261-6656
[営業時間]11時~15時、17時~翌1時(土・日・祝は通し営業)
[休日]火(祝・祝前日は営業)
[交通]横浜市営地下鉄ブルーライン伊勢佐木長者町駅3A出口から徒歩3分
【レバニラ炒め】『レバニラ定食 kei楽』@清瀬
鮮度、味付け、火入れにこだわった究極のレバニラに降参するしかない!
正直に言うと、レバーが苦手だったんです。でも、同店のレバニラには、ひと口目から胃袋をガッチリ掴まれた!
ご覧のように、よくあるスライスではなく、食べ応え抜群のブツ切りで作る。下味を付けてレアに揚げ、特製ダレで炒めた、たっぷりの野菜と鍋の中で合わせれば、火入れジャストなしっとり感から芳醇な甘みが広がり、猛烈にご飯を呼ぶではないか。むろん新鮮ピカピカなのでクセや臭みもまるでない。
常時用意しているのが庄内豚で、他にも店主がつくば市まで買い付けに行くローズポークや北海道から届く蝦夷鹿、国産牛や鶏のレバニラも、仕入れ次第でメニューに並ぶ。
[住所]東京都清瀬市松山1-20-3
[電話]042-497-9208
[営業時間]11時半~14時(13時半LO)、17時半~22時(21時半LO)
[休日]日
[交通]西武池袋線清瀬駅南口から徒歩5分
撮影/大西尚明、取材/菜々山いく子
※2022年5月号発売時点の情報です。
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