岐阜の人気タンメンチェーンが手がける町中華でチャーラーを実食！／ニッポン“チャーラー”の旅第12回

2022年6月23日 / コラム

タンメンとチャーハンの組み合わせはアリかナシか

注文するメニューは事前に決めていた。ランチメニューの「炒飯セット」（980円）だ。「岐阜タンメン」ならぬ「岐阜タンそば」なる麺と「炒飯（小）」のセットだ。チャーラーの旅は基本、ラーメンとチャーハンのセットまたは単品の組み合わせの食べ歩きである。

私自身、シンプルな醤油ラーメンとチャーハンの組み合わせに勝るものはないと思っていた。ところが、九州へ行けばチャーラーのラーメンは必然的に豚骨ラーメンになる。チャーハンとは合わないと思いきや、そうでもない。いや、むしろ美味しい。旅をする中でそんな発見がたくさんあった。

だから、その店がタンメンや担々麺などラーメン以外の麺類を推していて、かつ、チャーハンもメニューにあるなら旅の目的地としてまったく問題はないと思っている。っていうか、ルールを決めるのは筆者自身だし。

まず、運ばれたのは、小皿に盛られた豆板醤的な調味料。これは「辛味辣醤（ラージャン）」で、岐阜タンそばへ投入して辛さを増すことができる。いきなり入れてしまったら岐阜タンそばそのものの味がわからなくなるので、様子を見て使うことにしよう。

続いて、岐阜タンそばが目の前に。まずはスープをひと口飲んでみる。うん、煮込んだ野菜の甘みが染み出して旨い。ニンニクのパンチもガツン！ とくる。写真からもわかるようにスープの表面に脂がギラギラしているが、あまりしつこさは感じなかった。

麺は中細の縮れ麺。スープがよく絡み、モチモチとした食感が実に心地よい。一方、岐阜タンメンはストレートの細麺を使用している。食べたことがないから比較のしようもないが、中細の縮れ麺の方が町中華っぽい。

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