変幻自在! ホヤ三昧の世界
それでは数あるメニューの中から人気、注目の品をご紹介!
「目新しいホヤ料理があるとはいえ、やはり外せない」と運ばれてきたのは刺身。見たこともないような身の厚さと、ホヤ1個から取れる身の量なのかと二度びっくり。
「ホヤは育てた時間に応じて2年子、3年子と呼ぶんですが、うちの刺身には4年子を使ってます。やはり収穫までの時間が長いほど味が濃厚なんです」
身の引き締まったホヤは、特有の香りが強く、後味にほんのり苦みを感じる。ホヤの根元に近く、とろけるような食感と甘みが際立つ「ヘソ」や、ホヤの突起部分でコリコリとした食感の「クチバシ」との食べ比べも楽しい。
パテとコンフィは、洋風メニューの中でも特にその傾向が強い。
生クリームで仕上げたパテは、言われなければホヤとはわからないほど濃厚。それなのにたっぷり入った野菜のおかげか、まったく重くない。
ハーブを入れた低温のオリーブオイルで、じっくり火を通したコンフィも斬新。
まず生とは違う柔らかさが新鮮で、身に少し残っているクチバシのコリコリ食感が面白い。バルサミコ酢を煮詰めて作った特製ソースの、濃厚な甘酸っぱさと相性抜群だ。