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最後は2022年上半期イチの自信作、釜飯で締める。

ピカピカの宮城県産ひとめぼれの中に淡いオレンジ色のホヤがたっぷり。

「ご飯だけ食べてもおいしくないですか? ホヤの身から濃~いダシを取って、それで炊き上げてるんです」

複数の乾物を使い、旨みを重ねた奥深いダシというよりは、シジミやアサリの潮汁のように、素材の旨みを凝縮した磯のエキス、と表現したくなる。ホヤからこんなにいいダシが取れるとは意外だった

「ホヤ釜飯」(1188円)。30分待ってでも食べたいシメ飯。濃いホヤの旨みを堪能できる

ホヤは生でも加熱しても、和でも洋でも、何でもいける万能食材だということをもっと広めたいです。

うちは“純米酒場”を謳っていて、純米酒のラインナップは約30種類。そのうちの半分が宮城の地酒です。ホヤと一緒に純米酒も楽しんでいただければ」と松野さん。

ホヤの旬は5~8月だと言われているが、松野さんによれば、産卵前に旨み成分のアミノ酸が増した秋のホヤも格別だし、産卵を終えた春先のホヤもあっさりしていて、また違う美味しさがあるらしい。つまりいつ食べてもホヤはうまい、ということか。

まずは2022年夏の旬を食べ逃さないようにしなければ。

~10名の個室のほか、カウンター席とテーブル席がある
~10名の個室のほか、カウンター席とテーブル席がある
本物のホヤの殻を加工したランプ。店内に複数あり、どれもクチバシの位置や色合いが微妙に異なる

■ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店
[住所] 宮城県仙台市青葉区中央1-6-39 菊水ビル仙台駅前館3階
[電話番号] 022-796-6226
[営業時間]17時~24時(23時LO)
[定休日]月
[交通] JR・仙台市営地下鉄仙台駅西口から徒歩3分

取材・撮影/阿部真奈美

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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阿部真奈美
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