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霧でお馴染みの摩周湖のジンクス 夏の晴れた時に見ると…

摩周湖は世界でも有数の透明度を誇り、湖の深い青は「摩周ブルー」とも呼ばれ、訪れた人を幻想的な世界に引き込んでくれます。

晴れた日には青空が湖面に映り込んで、より青さを感じることも。湖をぐるっと囲むように数か所の展望台があり、違った角度から景色を楽しむことができます。中でも摩周第一展望台は一年を通して摩周湖の絶景を望むことができ、多くの観光客が訪れています。

四季を通じてさまざまな顔を見せてくれる摩周湖は周辺の地形環境から霧が発生しやすく、「霧の摩周湖」とも呼ばれ、特に夏にその神秘的な光景を見ることができます。

昔、夏に旅行で訪れた際、晴れて美しい摩周湖を見ることができたのですが、ツアーガイドさんが「夏に晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れるそうなのよ」と笑いながら教えてくれました。そんな都市伝説が生まれるくらい、霧が多いということなのでしょうね。

冬の摩周湖

川湯温泉と硫黄山とご当地グルメ

この2つの湖の間に位置するのが道東を代表する「川湯温泉」です。強酸性のお湯で、美肌の湯としても知られています。ゆっくりお湯につかるのも良いのですが、各所に足湯があり、長距離ドライブのときなど、硫黄の香りを感じながら短時間でリラックスできるので活用しています。

その硫黄の香りの源が、川湯温泉の南側にそびえる、標高512mの硫黄山(いおうざん)()

今なお火山活動を続け、間近で大地の鼓動を感じることができます。6月~7月には山麓に北海道の固有種「エゾイソツツジ」が咲き誇り、白い花の群生は見事です。

噴煙を上げる硫黄山

大学生のとき、同級生が弟子屈町に帰省していたので、夏休みに一人で遊びに行ったことがあります。町を拠点に友人の車で雄大な釧路湿原をドライブしたり、網走監獄に行ったりと、周辺の自然アクティビティや観光地を満喫したのを今でも懐かしく思い出します。

またご当地グルメも忘れてはいけません。人気が高いのは摩周湖の水をスープに使った「弟子屈ラーメン」「摩周そば」です。中でも、寒暖差と夏の冷涼な気候を生かしてつくられた蕎麦は、薄緑色で風味豊かな一品。町内の各店舗で食べることができます。

大自然を感じながら、その自然が生んだグルメを現地で楽しんでみてはいかがでしょうか。

文・写真/森順子

森 順子

元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使

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