「近藤勇生誕の地 上石原」と書かれた幟
北口のロータリーを出たバスは、「旧甲州街道」をしばらく西方向に走る。この道、前回の「市区境」に行った時も通りましたよね。やっぱり武蔵野とテーマを決めて動くと、同じ道を辿ることも多くなる。
途中、右から来た都道と合流するんだけど、ここで信号待ちをしてて注目すべきものを発見。道端に、「近藤勇生誕の地 上石原」と書かれた幟(のぼり)が立っていたのだ。やっぱり地元の誇りなんだなぁ、と思わず胸が熱くなる。
慌てて車窓から写真に撮ろうとしたんだけど、風が吹いてて字面がなかなかこっちを向いてくれない。信号待ちの時間は限られてるのに、ね。何とか字が読めはするように撮れましたが、これが精一杯でした(汗)
ところが結局、道中でこの幟は何度も目にすることになった。だったらあんなに焦ることもなかったわけですね。ただやはり、最初に見つけたものを撮っておく、というのはそれなりに意味はあったとは思います。
バスは「西調布駅入口」の交差点で右折。甲州街道(国道20号)を渡ると同時に、中央高速の高架もくぐる。「国立天文台」の横を通るこの道沿いにしばらく走った後、「東八(とうはち)道路」に出て、左折。これらの通りの名も全て前回、出て来ましたね(笑)
野川(のがわ)を渡ってすぐ、「野川公園一之橋」バス停で下車しました。停留所名にもなっているように、ここは広大な都立野川公園の中を、「東八道路」が突っ切る箇所。近藤勇の墓や生家跡は、この公園の南側にあります。
どうしようかな、とちょっと迷う。公園の中を歩いて突っ切り、正門から出ると近藤勇の生家はもう目の前にある。実はずっと以前、ここには来たことがあったのだ。子供の幼稚園の遠足で野川公園に来て、正門の辺りを歩いてたら見つけたのだった。
ただその時、すぐ近くにお墓もあることは知らなかった。だからせっかくだから、まずは未踏の地に先に行ってみようと腹を決める。