旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
クレオパトラも愛した野菜!? 体を整える栄養成分が凝縮
通年流通しているモロヘイヤですが、旬は6月~9月。旬の露地栽培のものは味も栄養価も抜群です。その歴史は非常に古く、古代エジプトやギリシアなどでも食用とされていました。しかし、日本に入ってきたのはごく最近で、1980年代頃からと言われています。
モロヘイヤの食感の最大の特徴は粘り気。細かく刻むとオクラのような粘り気が出てきます。
コンソメやブイヨンスープに刻んだモロヘイヤを入れてひと煮立ちさせ、塩とコショウで味付けして、溶き卵を流し入れたり、ベーコンを入れたモロヘイヤスープは、エアコンなどで冷えた体を温めるとともに、モロヘイヤの栄養を余すことなくとれるおすすめレシピです。真偽のほどは定かではありませんが、クレオパトラもこのスープを飲んでいたとか。
他にも、炒め物、おひたしなど、どんな料理とも相性抜群の野菜です。
美味しいモロヘイヤの見分け方
葉先がピンとしてしおれていないもの、全体的に鮮やかな緑のものを選びましょう。葉先が変色しているものは鮮度が落ちているので避けましょう。また、傷みやすいため購入したら2~3日中には食べるようにしましょう。鮮度が落ちると全体的に硬くなってしまいます。
ちなみに、茎を捨ててしまってはいませんか? 旬のモロヘイヤの茎は柔らか。シャキシャキした食感が楽しめるので捨てずに食べてくださいね。
モロヘイヤの注目栄養素
古代エジプトなどではその薬効の高さから、王様が頻繁に食事に取り入れていたという逸話があるくらいモロヘイヤは栄養価が高い野菜です。
モロヘイヤのねばねば成分は胃粘膜の保護作用や血糖値の上昇を穏やかにする作用を持ちます。その健康効果を高めるためには、サッと茹で、細かく刻むなどして、できるだけ粘り気を出して食べることがポイントとなります。
また、やまいもや納豆など、ねばねば成分を含む食材とともに食べるとより効果的です。
他に、糖質やタンパク質、脂質の代謝を促すビタミンB群や、造血のビタミンと言われる葉酸、免疫アップを助けるβカロテン、ビタミンA、ビタミンE、むくみ改善に役立つカリウム、骨粗しょう症を防ぐカルシウムなど、あげればキリがないほどたくさんの栄養素が含まれています。
ただし、茹で時間は茎が30~40秒程度、葉は10~20秒程度で十分です。水にさらすのもサッと。茹ですぎたり、水にさらしすぎるとせっかくの栄養素が水に溶け出してしまいます。