『羽二重団子(はぶたえだんご)』創業 文政2年(1819年) @日暮里
時代とともに団子の味も進化
芋坂の現在の場所に「藤の木茶屋」を開業し、往来する人々に団子を供したのが始まり。
きめが細かく艶やかで、織物の羽二重のようだと賞された。その例えが菓名になり、やがて店名になった。明治期には、夏目漱石や正岡子規などに親しまれ、作品の中にもたびたび登場している。
「羽二重団子」は、「よそが300搗(つ)くなら、うちは600搗け」という家訓が受け継がれているそうで、今も歯ですっとかみ切れるほどやわらかくふわふわ。
【冷凍品】餡団子 1本302円 【冷凍品】焼き団子 1本302円
千葉産の生醤をつけ焼きする「醤油団子」は、香ばしくキリッとした醤油の甘みと米の旨みが広がり、「餡団子」は素朴で控えめな甘みが体に優しい。
さらに、国産米の「はえぬき」を団子に適した粗めの粉に引き、厳選した北海道産小豆を使うなど、素材も時代に合わせて変えていくことで、美味しさにより一層磨きがかかっている。
[住所]東京都荒川区東日暮里5-54-3
[電話]03-3891-2924
[営業時間]9時半~16時半(土・日・祝10時~16時半)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか日暮里駅南口から徒歩2分
公式オンラインショップ
https://habutae.jp/
『江戸風御菓子司 日本橋 長門(ながと)』創業 享保年間(1716~1735年) @日本橋
江戸のお菓子を真摯に守り続ける
徳川吉宗の時代から菓子司として代々仕えた歴史を持つ。その後、将軍から優れた菓子屋に授けられる松岡長門大掾(だいじょう)藤原信吉の称号と帯刀御免の待遇が与えられ、その一部の“長門”が店名になった。
ふわふわの「久壽もち」や半生菓子が人気だが、お取り寄せが可能なのは、「深山吹よせ」。
味くらべ 深山吹よせ 缶(小)2900円
素朴な味わいの中に気品が漂い、シンプルなのにしみじみおいしい。
[住所]東京都中央区日本橋3-1-3
[電話]03-3271-8662
[営業時間]10~18時
[休日]日・祝
[交通]地下鉄銀座線ほか日本橋駅B3出口から徒歩1分
公式ホームページ
http://nagato.ne.jp/index.php
ご飯のおかずにも、お酒の肴にもなる甘味といえば・・・
『佃煮 天安本店』創業 天保8年(1837年) @月島
代々のファンをもつ佃煮の元祖
代々守り継がれているタレを使った直火炊きで、時間をかけて味を染み込ませるという手法は昔と同じ。さらに社長の鎌田大輔さんによると、冷蔵庫の出現で塩味を抑えられるようになったそう。
6品詰めあわせ(えび、天安昆布、あさり、あみ、しらす、江戸風味)3150円
濃厚なタレや素材の風味を大切にしつつ、塩味と甘みと旨みのバランスのいい味わいが魅力。
[住所]東京都中央区佃1-3-14
[電話]03-3531-3457
[営業時間]9時~18時
[休日]12月31日、1月1日
[交通]地下鉄有楽町線ほか月島駅6番出口から徒歩4分
公式オンラインショップ
http://tenyasu.jp/
撮影/鵜澤昭彦、取材/井島加恵
※賞味期限や送料などお取り寄せの詳細は各ホームページにて事前にご確認ください
※2022年10月号発売時点の情報です。
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