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『とうふ家 ゑん重』 @大塚

大豆の魅力満載!豆腐屋三代目が作った流れるような懐石コース

大豆って偉大だ。全10品のコースをひとしきり食べて、素直にそう思った。

豆の木 4042円(コース)

『とうふ家 ゑん重』豆の木 4042円(コース)の一部(右奥から時計回りに)里芋揚げ出し豆乳あんかけ すくい豆腐 本日のお通し 生湯葉 この日のお通しは冷製トウモロコシのポタージュ 豆乳仕立てと、自家製の飛龍頭。すくい豆腐は池袋にある実力派の「大桃豆腐」から作りたてを仕入れている

豆腐に豆乳、湯葉に油揚げが、時にはメインとなって、時には他の食材の支えとなって、全く異なる表情を見せる。しかもコースはひと皿ごとに味わいも食感も温度にも緩急が付けられていて、次の料理を待ち遠しくさせるのだ。

これを月替わりで組み立てているのが店主の近藤さん。豆腐屋の三代目として生まれ、自身も長らく家業を継いでいたが、現在は料理作りに専念している。

旬を織り交ぜた、品のある佇まいと味わいは上質な懐石そのものだが、ほぼ自己流で学んだというから、そのセンスに恐れ入るしかない。

ちなみに近藤さんの目指すところは現代版の「豆腐百珍」の制作とか。そんな意気込みは、繰り出される料理すべてから、しみじみと伝わってくる。

『とうふ家 ゑん重』

[住所]東京都豊島区南大塚3-45-7 ザ・シティ大塚1階
[電話]03-4361-4662
[営業時間]11時半〜15時(14時LO)、17時半〜22時半(フード21時、ドリンク21時半LO)
[休日]日・祝
[交通]JR山手線大塚駅南口から徒歩3分

『豆腐room Dy’s(ダイズ)』 @千駄木

毎日でも食べたくなる 名水仕込みの豆腐を使った創作料理とスイーツ

「ミルクの代わりに豆乳を飲んで育ちました」と語るのは、店主の吉越幸子さん。生まれは北千住で評判を呼んでいた豆腐屋だ。現在、実家の店は名水百選の地、佐野市の出流原町に移転し、今も素材と技に妥協なしの豆腐作りを続けている。

そこから毎朝直送される豆腐や豆乳は、幸子さんのアイディアと丁寧な手仕事でサンドイッチやケーキにと洋風に姿を変えつつも、いきいきとした大豆の風味は豆腐料理そのものだ。

アボカドサラダのヘルシー豆腐サンド 1350円(14時半以降はドリンク付きで1850円)

『豆腐room Dy’s(ダイズ)』アボカドサラダのヘルシー豆腐サンド 1350円(14時半以降はドリンク付きで1850円)白味噌を使ったドレッシングや豆腐のマヨネーズがあっさりと具材を引き立てる。パンも豆腐に合うようシンプルな味わいとふんわりとした口当たりに特注。豆腐サンドは全4種類を揃える

しっかりと水切りして半丁分を挟んだ豆腐サンドは、みずみずしい野菜の食感の後から大豆のおだやかな甘みがじんわり広がり、食べ応えも十分。

木綿と絹ごしを合わせたチーズケーキも、軽やかで優しい味わいにほっとする。そして店内の冷蔵ケースをのぞけば、湯葉やがんもに厚揚げなどがスタンバイ。さあて、どれを買って帰ろう。

『豆腐room Dy’s(ダイズ)』

[住所]東京都文京区千駄木2-48-18 カテリーナ千駄木1階
[電話]非公開
[営業時間]11時半〜16時(店内) 11時半〜19時(販売)
[休日]木
[交通]地下鉄千代田線千駄木駅1番出口から徒歩6分

撮影/貝塚隆、取材/菜々山いく子

※2022年10月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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