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サバファンが集う「全日本さば連合会」広報担当サバジェンヌこと池田陽子さんによるとっておきのサバグルメをお届け。今回はサバ缶の超新星! あの食品メーカーによる、はじめての取り組みです。

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ありそでなかったサバ缶が登場!

サバファンのみなさん、スゴイものがあらわれましたよー! サバ缶ではあまり使われていなかった、みんなが大好きな「あのテイスト」で仕上げた商品が、2022年6月にデビューを果たした。

なんと「ガーリックバター味」のサバ缶! まさかの「二大アブラギッシュ」のコラボレーション! 

その名は「CANDISH saba 背徳のガーリックバター」(410円)。

「CANDISH saba 背徳のガーリックバター」(410円)。缶を開けるだけでそのままおつまみや食事の一品になる缶詰を、と開発された

おもわずドキッとする名前のサバ缶を開発したのは、「ケンコーマヨネーズ」

名前は知っているけれど、あまり商品を見かけたことがないかも……という人がいるかもしれないが、同社は業務用食品において圧倒的なシェアを誇る

社名にも入っているマヨネーズだけではなくドレッシング、サラダ・総菜類、タマゴ加工品などレストラン、コンビニエンスストア、学校給食などに向けて1600種類以上もの商品を取り揃えているのだ。いわばお客さんは「食のプロフェッショナル」。そのニーズにこたえてきた、高い開発力を有する企業だ。

そんなケンコーマヨネーズにとって「CANDISH」シリーズは、初めて挑戦した缶詰商品。「これまで業務用商品をおもに手掛けてきましたが、消費者のみなさまに直接お届けする商品を、と開発がスタートしました」と語るのは広域販売部本部長の橋本和之さん。

お話をお伺いしたケンコーマヨネーズのみなさん。左から橋本和之さん、日髙智美さん、大塚洋和さん、神山柚香さん、佐々木弘恵さん
お話をお伺いしたケンコーマヨネーズのみなさん。左から橋本和之さん、日髙智美さん、大塚洋和さん、神山柚香さん、佐々木弘恵さん

商品コンセプトは「一品料理のような缶詰」。企画開発部企画開発課課長の日髙智美さんは、「コロナ禍にあって、外食を控える機会が多くなっているなか、おうちにいながら缶を開けるだけで『一品料理』を楽しんでいただけたら」と説明する。

ケンコーマヨネーズならではの缶詰として、まず、業務用として高い人気を誇るソース類を使うことが検討された。世界各国の本格的な味わいを再現したものをはじめ、その種類は豊富。

さまざまな魚介とソースを何種類も組み合わせて試作した結果、最高の相性だったのが「サバ」と「ガーリックバターソース」(610円)だった。

芳醇なバター、程よくガーリック香る風味豊かなガーリックバターソースは、なんと冷えても固まらないというミラクルな商品。なおかつ、加熱しても焦げにくいため、使い勝手がいいと飲食店で好評を博している。

じつは、この商品は一般向けにも販売され、近年注目を集めている。愛用する芸能人がテレビやSNSで紹介したこともあってブレイク。パスタやピラフなど、これ1本でパシッと味がキマる。一度使うと「やみつきになる」というファンが続出しているのだ。

「ガーリックバターソース」(648円/515g)。バターの銀紙をはがすとき「手がベタベタになる問題」もなし! そしてなんで固まらないのー!?
「ガーリックバターソース」(648円/515g)。バターの銀紙をはがすとき「手がベタベタになる問題」もなし! そしてなんで固まらないのー!?

そんなソースと組み合わせるサバとして白羽の矢が当たったのが青森県八戸港水揚げのサバ。八戸で水揚げされたサバを使ったサバ缶製造を手掛ける、八戸缶詰グループ・三星との開発がスタートした。

サバの本州最北端の漁場である青森県八戸。秋の早い時期から海水温が下がり、冷涼な親潮によって育まれた脂のりバツグンのサバが水揚げされる
サバの本州最北端の漁場である青森県八戸。秋の早い時期から海水温が下がり、冷涼な親潮によって育まれた脂のりバツグンのサバが水揚げされる
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1年がかりで完成「背徳のガーリックバターソース」...
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池田 陽子
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