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見た目もバラエティに富んだ個性派が揃う

吉祥寺・井の頭公園近くにあるサンドイッチ専門店の『TRIVANDRUM(トリヴァンドラム)』。併設の工房でパンからすべて手作りし、ロースカツも注文が入ってから揚げる。

『TRIVANDRUM(トリヴァンドラム)』カツサンド 980円

『TRIVANDRUM(トリヴァンドラム)』カツサンド 980円 甘いソースが非常に細かいパン粉とよく絡むため、食感を邪魔せず、パンとの一体感がある

一番のこだわりはパン粉だ。生食パンをミキサーで細かくした後、オーブンで乾燥させてから再度ミキサーへ。極細パン粉は揚げられ香ばしさをまとうが、食感の邪魔をしない。

国産小麦「ゆめちから」100%、乳製品不使用の食パンのきめ細やかさにもよく合う。パンをプレス機でトーストし、具を挟んだ後に再びプレスするユニークな調理法で、熱々が長続きする。

1927(昭和2)年に中華料理店として創業、昭和43年に洋食店となり54年の『洋食50BAN 八広店』。初代は福岡ソフトバンクホークス取締役会長・王貞治氏の父親で、母方の親族が店名を引き継ぎ、現在は「揚げ物が旨い洋食店」として地元の常連客で賑わう。

『洋食50BAN 八広店』スペシャルカツサンド 1100円

『洋食50BAN 八広店』スペシャルカツサンド 1100円 東京ドーム開業当初、ドーム内で販売し1日500食出ていた人気メニュー。テイクアウトには缶コーヒーがつく粋な計らいも

「スペシャルカツサンド」は、5店舗中唯一、ヒレカツとパンのみの直球勝負。分厚いヒレ肉は銘柄豚ではないが、旨みも柔らかさも絶品だ。5分揚げて8分余熱、パンに挟んで数分なじませてから提供という丁寧な調理がなせる味である。

全体をまとめるのは、揚げたヒレカツをドボンと沈める自家製デミグラスソース。完成まで2~3日と手間がかかるからこその洋食屋らしい魅惑的な味わいだ。

洗練されたカツサンドを提供するのは、ハイアット セントリック 銀座 東京の『NAMIKI667』。ロースのブロック肉を真空パックし低温調理するため、赤身は歯がいらないほど柔らかい。

『ハイアット セントリック 銀座 東京 NAMIKI667』知床斜里産 匠の豚-サチク麦王のカツサンド東京都産トキハソース 2420円

『ハイアット セントリック 銀座 東京 NAMIKI667』知床斜里産 匠の豚-サチク麦王のカツサンド東京都産トキハソース 2420円 付け合わせはフライドポテトかサラダを選べる

脂身は低温調理のおかげか脂っぽさと無縁で、少しさっくりした歯応えに。赤身と食感の差があるのは面白い。5軒中、唯一パンがトーストされてないが、このカツの柔らかさにはピッタリだ。

また、東京都産の旬な食材と調味料にこだわり、ソースは東京都北区の老舗「トキハソース」製品。新鮮な生野菜を使ったソースはフルーティで全体の味を〆る名脇役として活躍している。

個性派揃いだから、一度食べるとこれまでのカツサンドが物足りなくなる可能性が。でも、だからこそ食べる価値ある5軒なのだ。

『TRIVANDRUM(トリヴァンドラム)』 @吉祥寺 自家製パン粉の細やかさが味の一体感の決め手!

下ごしらえに工夫をこらしたロースの身はしっとり、パンに塗られたからしマヨネーズがいいアクセントに。ひと切れでもボリューム満点だ。

『TRIVANDRUM(トリヴァンドラム)』グリルドチーズサンド 580円 豊潤496 690円 グリュイエールチーズ、チェダーなど5種類をブレンド。チーズ好きにはたまらない。クラフトビールで井の頭公園ランチも◎

[住所]東京都武蔵野市吉祥寺南町1-15-6 1階
[電話]0422-71-1088
[営業時間]9時~18時半
[休日]年末年始
[交通]JR中央線ほか吉祥寺駅公園口(南口)から徒歩4分

『洋食50BAN 八広店』 @八広 ラード100%で揚げたヒレカツは衣の風味も美味

自家製デミグラスソースは、程よい酸味と甘さでカツのおいしさを引き立てる。予熱で火を通すため、ヒレ肉はスッと歯が入るほど柔らかい。

『洋食50BAN 八広店』

[住所]東京都墨田区八広4-25-8
[電話]03-3617-0428
[営業時間]11時半~14時(13時半LO)、17時~20時半(20時LO)、日17時~20時(19時半LO)※夜はご飯がなくなり次第終了
[休日]月、第2・4日曜日
[交通]京成押上線八広駅北口から徒歩4分

『ハイアット セントリック 銀座 東京 NAMIKI667』 @銀座 24時間低温調理したジューシーなロースカツ

赤身と脂身ともにホロホロ食感。パンと同じ柔らさのロースカツのため、ひと口ですべての具材が渾然一体になるのは、さすがホテルメイドである。

『ハイアット セントリック 銀座 東京 NAMIKI667』

[住所]東京都中央区銀座6-6-7 ハイアット セントリック銀座 東京3階
[電話]03-6837-1300
[営業時間]バー&ラウンジ11時~22時(21時半LO)
[休日]年末年始
[交通]地下鉄銀座線ほか銀座駅B5出口から徒歩3分

撮影/西崎進也(銀座ブラジル、50BAN)、沼沢善将(セントル ザ・ベーカリー、TRIVANDRUM)、小澤晶子(NAMIKI667)、取材/渡邉裕美

※2022年11月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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