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前代未聞! 老舗カフェの「ポテチ入りサバサンド」

ということで3軒目。長崎くんちで有名な「諏訪神社」にほど近い、新大工町の『マーチン・カフェ』へ。オープンして24年、オーナーの小池清暁さんと奥様の美保子さんが営むアットホームなカフェだ。

どこか懐かしくホッとする雰囲気の『マーチン・カフェ』。店内から路面電車をのぞむこともできる
どこか懐かしくホッとする雰囲気の『マーチン・カフェ』。店内から路面電車をのぞむこともできる

昼は定食、夜はおつまみとお酒が楽しめる地元民に愛されてやまないお店では、3種類のサバサンドが楽しめる

長崎市がサバサンドの提供店をよびかけたときに、真っ先に手を挙げた小池さん。しかし、ことは簡単ではなかった。小池さんはサバサンドを食べたことがなかったのである。しかも、そもそも「サバメニュー」も提供していなかった

オーナーの小池清暁さんと奥様の美保子さん。「入る前よりもプラスになる気持ちのお店」がコンセプト。ユーモアあふれる小池さんとのトークも楽しい
オーナーの小池清暁さんと奥様の美保子さん。「入る前よりもプラスになる気持ちのお店」がコンセプト。ユーモアあふれる小池さんとのトークも楽しい

「サバは大好きですが、はて、どうしたものかと……」と、サバサンドの方向性を思案した小池さん。サバ好きだからこそ「カレー風味でごまかす、より強いものをかぶせるといった感じにしたくなかったんですよね。サバを主張させるかぶつけるか、そのあたりを悩みました」。

その結果、小池さんは決意した。「サバに逃げずに、まっこうからぶつかろう!」。カッコいいぞ、小池さん(涙)!

ガチンコでサバにぶつかって完成したのが「サバサンドチリトマトソース」。バゲットは地元のベーカリー、フランソアのバゲット。焼いた長崎産の塩サバにぶつけるのは、タバスコを利かせた「特製サルサソース」。スライスしたピーマン、玉ねぎとともに挟み込む。

そして「極めつけのぶつけ技」として登場したのが、「ポテトチップ」

添えるのではない。サバサンドに「挟む」のである。しかもたっぷりと。小池さんいわく、ポテトチップを口直しではなく「一緒に食べてパリッとした感じ」がベストらしい。

じゃーん このとおり!

「サバサンドチリトマトソース」(ドリンクセット680円)。ポテチでサバがあまり見えない……サバは心の目で見てください……
「サバサンドチリトマトソース」(ドリンクセット680円)。ポテチでサバがあまり見えない……サバは心の目で見てください……

おそらく日本唯一の「ポテチ入りサバサンド」、いただきます!

かぶりつくと、程よく柔らかいバゲットの甘み、パリッとしたポテトチップ、爽快な辛みのサルサソース、そしてしっとりしたサバの旨み、ピーマンのほろ苦さ……。

ひえー! 口の中で見事なアンサンブルの演奏会状態! ポテトチップの「パリッ」があってこそ引き立つサバーモニー! あ、ハーモニー! 確かに挟んで「サバとともに食べる」べき。飽きることなく食べ進められる。そして、こちらも食べ終わりが「爽快」!

サバとの向き合い感ハンパないサバサンドは、ビールくれー、ハイボールくれー現象も引き起こす!

サバに向き合い続ける小池さんのサバサンド。続いては、まさかの「ダブル魚」状態という「サバサンドマイルドツナマヨ」……まさかの「肉」とのガチンコ「サバとベーコンのホットサンド」という個性派サバサンドも提供。こちらもぜひお試しを。

それにしても、どちらのサバサンドもおいしくて「さわやか」系。これはきっと脂のりがよいけれど、スッキリした味わいの「長崎のサバ」効果かも。3軒はしごしても余裕である。「長さば市」で、「サバやか」なサバサンド散歩、超おすすめですよー!

■HAYAMACOFFEE 長崎オランダ通り店
[住所]長崎県長崎市大浦町5-42
[電話番号]095-895-5338
[営業時間]8時~19時
[休日]無休(元日のみ)
[交通]長崎電気軌道大浦海岸通駅から徒歩2分
https://hayamacoffee-nagasaki.com/

■海産工房梅のや アミュプラザ長崎店
[住所]長崎県長崎市尾上町1-1
[電話番号]095-827-3212
[営業時間]10時~20時
[休日]無休(元日は施設が休館)
[交通]JR長崎駅から直結
https://umenoya-mogi.co.jp/

■マーチンカフェ
[住所]長崎県長崎市新大工町3-18 コンチェルティーノモリタ2階
[電話番号]095-824-2428
[営業時間]11時~21時
[休日]日
[交通]長崎電気軌道諏訪神社駅から徒歩2分

※長崎市のサバサンドについての情報はこちらでもチェック!
ながさきイズさしみシティ
https://ngs343.com/saba_food/

取材・撮影/池田陽子

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この記事のライター

池田 陽子
池田 陽子

池田 陽子

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