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谷根千散策の王道、谷中エリアを『おとなの週末』ライター肥田木と編集武内が路地の路地まで歩きました。それぞれ楽しみ方はちょっと違ったようで……みんな違ってみんないい、懐の深さを感じる谷中の魅力、語ります。

下町風情に触れつつ散策するのが醍醐味

武「日暮里駅と不忍通りに挟まれた谷中は谷根千の中心地ですよね。夕日の名所『夕やけだんだん』から名物商店街『谷中ぎんざ』、そしてそれと交差する『よみせ通り』などなど見どころがたくさん」

外国からの観光客も多く、週末の谷中ぎんざはかつてのにぎやかさを取り戻している

肥「そ、谷根千をアイドルに例えれば人気のセンター的な存在が谷中だね。昭和の3人組ならキャンディーズのランちゃんとか。この街が銀座とか都内の他の人気スポットと違うのは地元の生活がホントすぐそばにあること。観光客で賑わう商店街の2階でおばちゃんが布団パンパン干してたりね」

武「あったあった、ほのぼのとした風景に昼酒が進みました(笑)」

肥「地元で生まれ育った店主の皆さんに聞くと、昔は猫とお年寄りの街で、今みたいに観光地化が進んだのは13年ほど前からだって。最近は猫も少なくなったし、店もだいぶ変わったって。あ、地域猫は減ったけど、譲渡を目的とした保護猫カフェは増えてたね」

武「下町風情の”旧”の店と最新グルメの”新”の店が混在しているのも魅力のひとつかもしれませんね。飲食店だけでなく、煎餅、ケーキ、惣菜といったテイクアウトの店がずらり(雑貨や器屋も)とあるから、ブーム真っ最中のカヌレを食べ、焼菓子のフロランタンをかじり、名物メンチをつまみにビール、口休めにジェラート、さらにどら焼きを食べて……」

肥「聞くだけで3kg太りそうや」

武「もちろん全部を1回で食べて回るのは無理ですよー。なのでまずは夕やけだんだん~谷中ぎんざ~よみせ通り~三崎坂~諏訪台通りと買い食いしながらぐるりと1周。2周目は路地裏や寺社にも立ち寄りながら、ぱくぱくもぐもぐ。これで目当てのモノは漏れなく食べられると思います」

諏訪台通りにある富士見坂。晴天の日には今もビルの間に少しだけ富士山が見える

要素が詰まってるから選べる楽しみがある!

肥「結局1日で全部食べちゃう訳ね(笑)。私なら昼はまず『冨じ家』の魚定食で一杯でしょ、『やなか純米や』で国産クラフト酒を楽しんで、ふらふら散策して行列のベーグル店やパン屋を巡り、酔いが醒めたら保護猫カフェで猫と戯れ、夕方から『ロブコ』でウイスキー。で、夜ご飯は『華』の中華&紹興酒、んでんで、初音小路ではしごして地元『旅館澤の屋』にお泊り。肥田木コース決っまりー♪」

『谷中 冨じ家』ぎんだら御膳 1690円

『谷中 冨じ家』ぎんだら御膳 1690円 西京味噌と米味噌のブレンドに漬け込み、備長炭で焼いたギンダラは脂がのっていて旨みが濃厚

武「ほぼ酒じゃないですか」

肥「何と言われようと自分の道をいく。にんげんだもの、なな」

武「え、微魔女じゃなかったっけ、毒身の。僕は散策後に地元銭湯でひとっ風呂浴びてから(これ個人的に重要♪)夕食は歩き回っていた時に見つけた店へ。店主や常連さんの人情に触れつつ一杯もよし。甘味など手土産も買ってるから、夜はささっと食べて早めに帰宅するもよし」

肥「肥田木コースと武内コース、それぞれ違う楽しみ方だね」

武「エリアは広くないけど散策を盛り上げる要素がみっちり詰まってるのが谷中。だからこそどう過ごすか迷いがち。で、この特集なんです。1日楽しめるよう、ランチ、カフェ、手土産になるスイーツや惣菜、そしてこだわりの夜の店を集めましたので、参考にしつつ自分好みのコースを満喫してほしいですね!」

撮影/谷内啓樹、取材/肥田木奈々

※2023年5月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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