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どこにカメラを向けても絵になる奈良ホテル

奈良での宿泊は、日本の皇室をはじめ、世界中のVIPも利用する名門『奈良ホテル』はいかがだろう。奈良ホテルの建設は、日露戦争に勝利した日本に多くの外国人が訪れるようになったことから、当時の政府が推し進めたのが契機となり、都ホテル創業者の西村仁兵衛が名乗りを上げた。

奈良ホテル外観。向かって左側が新館

本館の建築には、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた建築家、辰野金吾氏が担当。辰野氏は東京駅のようなレンガ造りの建物を得意としていたが、それを封印。雅な大和の街並みとの親和性を考慮して和洋折衷をコンセプトに奈良ホテルを設計した。

吹き抜けからフロントを眺められる

開業したのは1909(明治42)年10月17日。今年で115年目を迎えるが、館内のどこにカメラを向けても絵になるし、歩くと軋む床さえも愛おしく思えてしまう。まったく色褪せていないのだ。それどころか、逆に新しく感じるほど。辰野氏による建築デザインが普遍的なものであるということにほかならない。

さて、筆者が泊まったのは、1984(昭和59)年8月に開業した新館のスタンダードツイン。33平米というから、普段仕事で泊まっている独居房のようなビジネスホテルの部屋と比べて2倍以上も広く、逆に落ち着かない(笑)。

新館のスタンダードツイン

ベッドや布団、枕のクオリティは言うまでもなく、パジャマやタオル、シャンプーや歯ブラシなどのアメニティにいたるまで最高だった。パジャマやタオル、バスマットは館内のホテルショップで販売されていて、買おうか迷ったほど。予算の関係で奈良ホテルのレトロなステッカーとメモパッドを購入した。

奈良ホテル
【住所】奈良県奈良市高畑町1096
【電話】0742-26-3300
【料金】新館/スタンダードツイン(朝食付、2名1室、1名あたり、税・サ込)25047円、本館/スタンダードツイン(朝食付、2名1室、1名あたり、税・サ込)31097円(チェックイン15時、チェックアウト11時)

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永谷正樹
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