自他ともに認める辛党だが、実は焼き菓子には目がないライター肥田木が前のめりになる情報が入ってきた。東京・渋谷区にあるフレンチの名店『フロリレージュ』の川手寛康シェフが初プロデュースした新スイーツブランド「DEAR BUT…
画像ギャラリー自他ともに認める辛党だが、実は焼き菓子には目がないライター肥田木が前のめりになる情報が入ってきた。東京・渋谷区にあるフレンチの名店『フロリレージュ』の川手寛康シェフが初プロデュースした新スイーツブランド「DEAR BUTTER SAND(ディアバターサンド)」のオンラインショップが2023年5月16日にオープンしたんだって!
川手シェフといえば、自身の店がミシュラン2つ星のほか、2023 年版「アジアのベストレストラン 50」で7位に輝くなど国内外から注目を集める世界的な名シェフだ。
幼い頃からバターサンドが身近にあり、大好きだったことから、「これまでの人生で出合ったどんなバターサンドよりも心に響くものをつくりたい」という想いで開発をスタートさせたんだとか。第1弾の商品は芳醇な焦がしバターと樽香なラムレーズンが特徴という、その名も「幸せの焦がしバターサンド」。
え、幸せ? 焦がしバター? 芳醇? 樽香? 私が好きな味わい&ワードのオンパレードじゃん。何だかお酒にも合いそうだし……食べるしかない!
【実食】絶妙なバランスの良さはまるでひとつの楽曲
さあさあ、まずは芸術作品のような美しさをとくと愛でてほしい。“繁栄・調和・長寿”といった縁起のいい意味を持つ「六角形」にこだわり、シンプルながら品格漂う仕上がりになっている。
早速、そのゴールデンブラウンの焼き目も見事な六角形に歯を入れるや。おお~っ、ザクッと香ばしく重層的な歯応えでありながら、口溶けもいいファーストコンタクト。
その後から、今度はバタークリームの芳醇でコクのある味わいが舌を包み込むように一瞬でとろける。いやあ、リッチだわあ。さらに絶妙なアクセントとなるラムレーズンのまろやかな風味がふんわり。
3つの特徴が完璧なバランスで融合し、まるで口の中でひとつの楽曲を奏でているような……思わず脳内でファンファーレが鳴り響く。ブラボー!
シェフ理想の味を具現化した厳選素材たち
それもそのはず、このバターサンド、川手シェフがこれまで培った経験や技術を駆使し、自身が思い描く理想の“カタチ”や“想い”を半年以上もの試行錯誤を重ねて具現化した味なのだから。
フレンチの要素を取り入れたバタークリームは、1℃、1gのわずかな違いでニュアンスが変わるというシェフ黄金比の焦がしバターを使用。
それを引き立てる生地には、ブルターニュ地方の伝統の焼き菓子「ガレットブルトンヌ」を選んだ。これがまあ奥深くて、上品で。繊細なバタークリームと相性抜群だ。
ラムレーズンも特別。沖縄の「伊江島蒸留所」が特殊製法で醸す希少な純日本産ラム酒にひと晩漬け込んでおり、オーク樽で熟成させた樽香をまとった味わいは実に風味豊か。そう、これはまさに“本気の”バターサンドなのである。“本気”は“感動”を呼ぶ。だからこそ、味わった人はその上質なおいしさに“幸せ”を感じるのだ。納得。
しかもうれしいのは、ワインやウイスキーなどお酒にも合うこと。いや実はね、家で1個2個とかじりつつチビチビやっていたら、白ワインが1本空いてしまった(私だけか?)。
まあつまり、甘党はもちろん辛党にもおすすめできる大人の味わいなのだ。1箱6個入りで4480円とお値段もやや“大人”だが、それだけの価値はあるはず。一冊の本をイメージしたパッケージもオシャレなので、記念日やお祝いなど大切な人へのギフトにもピッタリ。
それにしても新しい挑戦で洋菓子ブランドを立ち上げた川手シェフの“本気度”に拍手。片や食べて飲むだけの、しがないライターのワタクシですが、どこかの企業のみなさんやお偉い方々、お酒でも肴でも、『おとなの週末』と商品開発のお話がありましたらご一報くださいませ。ま、ないか(笑)。
■「DEAR BUTTER SAND(ディアバターサンド)」
写真の「幸せの焦がしバターサンド」4480 円(1 箱6 個入)※公式サイトより購入可(配送方法:冷凍)[HP]https://dearbuttersand.com
[Instagram]https://www.instagram.com/dearbuttersand/
取材・撮影/肥田木奈々 ※写真は一部提供
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