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化学の教科書にも載った日本一のアルカリ度

本当に納得できる泉質の温泉に入りたい。常々こう思っている。お肌ピチピチの港区女子が喜びそうなチャラい温浴施設は興味ナシ(嫉妬か?)。これが今回の温泉選びの第一条件だ。何せ温泉王国、大分県出身ですもん。あらゆる泉質を経験してきたキビシイ目で選んだのは……埼玉。

「へ、埼玉?」と今、思いましたね?実は県中部に位置するときがわ町に高校の教科書にも掲載された日本トップクラスの強アルカリ泉「都幾川温泉」があるのです。何とpH11・3(水素イオン濃度)。例えれば強い石鹸のようなもので、余分な皮脂を取り除き、角質を柔らかくしてお肌スベスベにしてくれるんだって。ずえったい入りたい!

目指すは日帰り温泉専門『旅館とき川』だ。港区女子に負けない(シツコイ?)ひと皮むけた美魔女になってやる、おーっ!池袋から東武東上線で埼玉方面へ、途中JR八高線に乗り換え最寄りの明覚駅までおよそ70分。素朴な駅舎に到着した。ここから車で約20分、山間にポツンと佇む一軒家が今回の目的地だ。

『旅館とき川』季節の移ろいを感じる山間の一軒家。部屋は机や座椅子など店主こだわりの手作り家具が配され、木の温もりに癒される

中へ入ると着物姿の上品な仲居さんが三つ指ついて「いらっしゃいませ」。え、アタシどっかの重役か社長だったっけ?もてなされ感がハンパない。というのもここ、「ちょっと贅沢に癒しのひと時を過ごしてほしい」と店主の中野さんが細部までこだわり、ほぼ趣味で営む小さな湯宿。

純和風の貸し切りが2部屋のみ、4時間たっぷり滞在で昼夜各2組ずつの1日4組限定。貸し切りの岩風呂と会席料理を楽しめる知る人ぞ知る秘湯なのだ。噂の強アルカリ泉、これがまあすごかった。敷地内から湧き出る自家源泉100%かけ流し。とろとろぬるりと全身を包む湯は無色透明・無味無臭。ベタな言い方ですが化粧水に入っている感覚だ。

『旅館とき川』とろっとした湯触りは浸かると肌がつるつるになるのが分かる。源泉は15度程度のため42度に加温

体をひと撫でしてみるとつるっつる。これ私の肌?ウヒヒ、アハハ。きもひぃ。脂肪も溶けろ~。夢なら覚めないで。あらゆる心の声がダダ漏れになる。古い角質が取れたのか湯上りはスベスベ&しっとりで、文字通りひと皮むけてイイ女(の気分)。しばし放心状態でした。頭から湯気を出しつつ部屋で寛いでいると「ホーホケキョ」。今誰かBGM流した?なんて思っていたら本物の鶯だった。そんな美しいさえずりも楽しみつつ、四季の会席料理に舌鼓。

四季のうつろい春会席

『旅館とき川』四季のうつろい春会席より (左奥)凌ぎ茶碗蒸し、中皿 ゆず小鉢、(中央右)食前酒ゆずワイン、(手前)前菜ゆず豆腐他 旬の彩り盛り込み(季節で内容は変わる)

ゆっくり過ごせる貸し切り部屋はやっぱ贅沢~。知らなかったのだが、ときがわ町には自然豊かな天文台やおいしい豆腐屋さんなど見どころが点在していて予想の100倍ぐらい楽しめた。ほんの1時間ちょいで極楽旅。あ、微妙の微じゃなく真の最強美魔女になれた気がしています。

撮影/鵜澤昭彦、取材/肥田木奈々

2023年6月号

※2023年6月号発売時点の情報です。

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おとなの週末Web編集部
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