人気のハンバーグステーキ
人気商品のひとつ、チルドタイプの「ハンバーグステーキ」(120グラム、410円)は、創業40年の山形県の食品メーカー「サカタフーズ」が、地元産の牛・豚肉を中心に国産のみを原料とし、玉ねぎは職人が蒸気釜で色付き具合を見ながら炒めた後、ひと晩寝かせる徹底ぶり。材料をすべて混ぜ合わせたら、一つずつ手作業で捏ねて形を整えてから、ジェットオーブンで焼き上げて旨味を閉じ込めます。
真空パックで販売されているハンバーグは、湯煎するとジューシーで柔らかく、肉のうまみがあふれていますので、ソースをつけなくとも美味しくいただけます。化学調味料などの添加物は一切使用していないので、安心です。
「Pro Spaghetti 1.7ミリ」(300グラム、302円)は、90年にわたりパスタ製造を手がける「ニューオークボ」(柏市)のもの。最良の小麦を使い、ソースが絡みやすいよう麺の表面に凸凹を施し約100時間かけて乾燥させており、モチモチの食感と弾力がたまりません。生パスタと共に、首都圏のレストランにも多く卸しており、小売りで入手できるのは、京北スーパーのほか柏駅構内など限られています。
他にも「ふるさと牛乳」(1000ミリリットル、319円)は、1950年から「低温殺菌ひとすじ」に励む「タカハシ乳業」(本社・群馬県前橋市)が製造。65℃で30分加熱殺菌処理した本来の生乳の風味に近い味わいとあって、乳製品の中でダントツの売れ行きです。低温殺菌牛乳はいまでこそ他店でも見かけますが、京北スーパーでは30年も前からPBとして扱ってきました。先見の明に改めて驚かされます。
「柏マルイ店」オープンで新たな顧客を取り込め
2022年にオープンした「柏マルイ店」は、生鮮食品を扱わず、PB商品も控えた新形態の店舗として、地元で話題を集めました。若者に人気の商業ビル内への出店とあって、20代~40代の購買層向けに、柏市内の人気店「肉の大山」の焼肉弁当や、中華料理店「知味斎」の総菜を中心に、菓子や酒類を主力としており、仕事帰りのサラリーマンに好評だとか。
相次ぐ値上げや人口減少、コロナ禍が収束に向かいつつあるいま、小売業は新たな岐路に立たされています。京北スーパーは、いくつもの荒波を乗り越えて60周年。地元に愛されてきた秘訣について、下西社長は「(単に)有機栽培だから体に良い、という価値観で商品選びはしていません。お客さまが『美味しいからまた買いたい』『京北に行けば、こだわりの商品が買える』と継続して購入いただけるよう、独自の目線で本当に安心して健康に良いものを提供する店づくりに努めています」と話します。
オンライン販売は残念ながら実施されておりませんので、気になる方はぜひ、店舗を訪ねてみてください。
※文中、商品の値段は参考価格です。
「京北スーパーapris」の店舗情報
【住所】千葉県柏市南柏2-12-2
【電話】04-7145-1000
【通常営業時間】10時~19時45分
【休】年始
【アクセス】JR常磐線各駅停車南柏駅西口出口から徒歩6分
「京北スーパー柏マルイ店」の店舗情報
【住所】柏市柏1-1-11柏マルイ2F
【電話】04-7167-5701
【休】年始
【通常営業時間】10時~20時半
【アクセス】JR常磐線柏駅改札から徒歩1分
文・写真/中島幸恵