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おとなの週末Webの人気連載「文豪占い」は、スタートからちょうど1年が経ちました。そこで今回から、新しい作家の方々に登場していただくことに。前の作家の方も合わせて、自身と同じ数字の作家の作品も楽しんでみてください。その中にはきっと、同じ数字だからこそ理解できる言葉、心に沁みるフレーズが散らばっているはずですよ。

文豪占いとは?

自身の生年月日から数字を導き出し、そこから各々の特性を見出すというシンプルながら奥の深い占いがベース。さらにその占いを使って、世界の名著を綴ってきた作家がどの数字の持ち主なのか? たくさんの作家の生年月日を調べてもみました。かの作家がどのような性格でどんな考え方、どんな生き方だったのか、さらに作品の内容も参考に、天才? 自己破滅? 構築脳? 努力の人? みなさんがどの作家と同じタイプかをみていきます。自分や他人の真の才能や人間性、他人との付き合い方を文豪たちの生き方や作品の言葉から学んでいきましょう。

占い方

占いの計算方法は、とってもカンタン!
(1) 生年月日(西暦)を書き出し、ひとつずつ足していく。
(2)出た2桁の数字をさらに足して、一桁にする。
注意 11、22、33になったらそこでストップ
⇒1桁の数字、もしくは11、22、33と表を照らし合わせる
例えば、1982年11月28日生まれだったら…
1+9+8+2+1+1+2+8=32
3+2=5 …コナン・ドイルタイプ
という感じです。
そして、皆さんと同じ数字を持っている文豪ですが、
1…ラヴクラフトタイプ
2…マルキ・ド・サドタイプ
3…ゲーテタイプ
4…永井荷風タイプ
5…コナン・ドイルタイプ
6…アレクサンドル・デュマタイプ
7…泉鏡花タイプ
8…江戸川乱歩タイプ
9…サン・テグジュペリタイプ
11…中島敦タイプ
22…井原西鶴タイプ
33…H・Gウェルズタイプ

文豪占い数秘1
“異世界の天才クリエイター”の、ラヴクラフトタイプ

ラヴクラフト

ラヴクラフト
アメリカの怪奇小説、幻想小説家の先駆け。「パルプ・フィクション」に作品が掲載され生前は認められなかったが、死後に入念な文体と悪魔的雰囲気を描いた短編が高評価される。神智学に影響を受け、彼が創出した作品世界は「クトゥルフ神話」と呼ばれ、後続の作家たちに賞賛され書き継がれている。代表作『クトゥルフの呼び声』『蕃神』など。

ラヴクラフトタイプへのカンフルワード
私が若さを感じていたのは、憶えていることが少ないからだった。(『アウトサイダー』より)

性格
ひとつのことに集中するクリエイターな1タイプ。言語に敏感で、造語なども面白く使える豊かな感性。突出した言語能力と世界観を持ち、他者からの価値観や時代に振り回されない。常識や世間の標準とは価値観を別にする。デリケート過ぎるのと他者への理解が薄いため、内側へ気持ちが向かいがちだが、それが才能に変わると力となる。
別居婚など結婚の形にも囚われず、自分の道を歩むのも”普通道”を歩まない体質ならでは。そのくせ人と関わるのが好きで、遠くにいる作家仲間やファンに生涯大量の手紙を書き続けることでコミュニケーションの形としていたのも1タイプの特徴。
ラヴクラフトの「テ・ケリ、テ・ケリ」をはじめとした造語は才気走っており、「恐怖が人間のもっとも深い所に潜むもっとも強い感情」で心にいつまでも残り続けると考えて、独自の神話体系を作り上げた。2歳から文字が読めたり、16歳で天文学誌にコラムも執筆していたが生前は売れず、『パルプ・フィクション』の文章や添削をしており、病みながらも創作意欲は失われることなく、後世に残る作品群を描いた。

仕事
現代の世の中なら、オンラインで働くのもオススメなタイプ。自分のペースで周りを気にせず、働ける環境が有れば頭角を表す。人の都合で動くのが苦手だが、ひとりで事務作業や営業をやらねばならない自営業は向かない。魔法の指を持つ生まれつきなのでマッサージ師や美容の仕事に向く。

ファッション
柄物やちょっと凝ったボタンやピンブローチ、小物を好む。オシャレも流行中心でなく個人の趣味でたのしむか全く興味を持たないかどちらかの極端なタイプ。

健康
基本的には身体は丈夫だけれども、真面目で振り幅が狭い一点集中型。占いやオカルト的なものに傾倒して引きこもったり、想像に引っ張られ過ぎて活動できなくなることもあるので要注意。散歩やカフェタイムが大事。

ラッキーカラー:レッド

文豪占い数秘2
“独自の哲学が全て”の、マルキ・ド・サド タイプ

マルキ・ド・サド

ドナスイェン・アルフォーンス・フランソワ・ド・サド
18世紀、伯爵家に生まれ、7年戦争に従軍し大佐になる。サド家は侯爵となるも、サドは性的犯罪を重ね、牢獄と精神病院で32年間過ごす。作品の殆どは獄中にて精力的に執筆された。それらは自由思想に裏打ちされた背徳的な思弁小説であり、暴力とエロティシズム、徹底した無神論でフランス革命のきっかけとなったとも言われている。代表作『悪徳の栄え』『恋の罪』など。

マルキ・ド・サド タイプのカンフルワード
女は自分のために張り切るものを好み、自分を揺すぶってくれる者を愛します。(『悪徳の栄え』より)

性格
恋愛的関心が高く、早咲きの人も多い2タイプ。サドはこの恋愛的(変態的?)嗜好を多いに利用し、楽しみ、重要視し過ぎるほど、己の独特な哲学で生きた人である。2タイプに生まれた人は、独自の趣味嗜好が世間の承認と関係なければないほど成功する。禁書になっているにも関わらず、サドはベストセラー作家であった。彼の小説は、のちにサディストという言葉を生む。そんなサドの生原稿『ソドム120日』を、フランス政府は2017年に“国宝”と認定している。
意外な話だが、サドの妻はそんな彼を見捨てる事なく、貞淑な妻として子を育てながらたびたび援助を行っている。タイプ2に生まれつきの家族運の良さがこのエピソードに出ている。不自由な状態にあっても創作せずにはいられないエネルギーも、持久的集中力のある2タイプならでは。
恋愛には早咲きだけれども、金銭や成功より自分のこだわりが一番先なので、仕事運は遅咲きの傾向にある。潜在能力が相当眠っているタイプなので反社会的ではない趣味を深掘りしたり、恋愛力を存分に使って良きパートナーを見つけるのが幸福への近道。

仕事
やさしく需要的な面と厳しく攻撃的な面をコインの裏表のように持っている二面性が特徴。外向きはやさしいが、身内には甘えて厳しくなりがちなことに注意。真面目で細かいのでコツコツやる地道な仕事向き。

ファッション 
お金があるとものすごくファッションにもこだわりを発揮し、お金をかける。反面あまりなかったならば、ずっと気に入ったモノを着続けて綺麗にしている場合が多い。

健康
依存的な傾向があり、人まかせになるとドンドン怠惰になってしまう。血流の悪さから免疫力が落ちやすい。お風呂、通勤時や買い物時に出来る日常的な運動がオススメ。

ラッキーカラー:ペールブルー

文豪占い数秘3
“教養深い恋詩人”の、ゲーテタイプ

ゲーテ

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
18世紀のドイツの詩人、劇作家、小説家、政治家、法律家。裕福な家庭に生まれ、学ぶ機会や環境に身を置いていたため、たくさんの種類の仕事をこなすこととなる。詩や文学以外は特に自然化学に特化し「骨学」「形態学」「色彩論」など多岐に渡る研究発表をした。代表作に『若きウェルテルの悩み』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広く作品を表現した。

ゲーテタイプへのカンフルワード
お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない。(『ファウスト』より)

性格
飽くなき好奇心に知識欲も強い3タイプ。社交能力を生かし、いわゆる“人脈”と呼ばれるものを意識することなく、自然に作り上げて行くことが出来る才能を持つ。ゲーテの職業の多さはこんな性質の表れ。弁護士を早々に辞めたが、”訴訟をふたつしたのみ”という逸話もある。
インスピレーションやアイデアの多い人にありがちな「気分の変わりやすさ」「新しい考えに移るとまえのことがどうでもいい」という特色も顔を出しがち。そんな可愛げも人に好かれるが、激しく強い感情と高すぎるアンテナを持つため、3タイプは恋愛や結婚を次から次へと繰り返す人も多い。ゲーテの詩に表れるように、恋愛にロマンティックな感情を強く持つので、他者に幻想を抱き過ぎ、あとで目が覚めてガックリすることも。
また名作を残しているが、複数の人と仕事を成し遂げるオペラや詩劇が多い。これは自らを長時間、律せないため。他者からの協力や強制、義務や責任が必要となるときもあると覚えておくことで成功する。また、芸術的ではあるが、研究チームに入るのもチームの起爆剤や発展力を培う。

仕事
発想力や勢いでトントンと進んでいく仕事が向いている。感情の起伏が激しいが忘れるのも早いため、ビジネスシーンに慣れてくると働きやすくなるはず。またチームでやる仕事にも適度な責任感や適度な諦めも持つので、仕事に困らない。

ファッション
オーソドックスなようで、アクセントの色をうまく効かせたり、服のカットや自分の身体のラインに合わせるのを好むため、センスの良い人が多い。オシャレをしたくなくなったら調子が悪いかも。

健康
躁鬱的気性があり、明るい時は思いっきりポジティブで周りを笑わせ喜ばせるが、鬱的になると電話やメールも出なくなったり見なくなったり。ひとりの時間と浄化的風呂や洗濯活動で健康を維持すると楽。

ラッキーカラー:イエロー

文豪占い数秘4
“スタイルを貫く”の、永井荷風タイプ

永井荷風

永井荷風
実家が実業家だった荷風は実業家になるために渡米する。アメリカとフランスに滞在、大使館員や銀行員になるも馴染めず、同時代のフランス文学を身につけ帰国した。耽美派として名をなし『あめりか物語』『ふらんす物語』なをど出版するも、発禁となる。明治末期に師・森鴎外の推薦で慶応義塾教授となる。以降日記文学で圧倒的な力を残すこととなる。代表作『濹東綺譚』『断腸的日常』など。

永井荷風タイプへのカンフルワード
未知の二人が寄合って、幾分なりとも互の思想の一致を見出し得る時ほど、愉快な事は恐らくあるまい。(『あめりか物語』より)

性格
日頃は冷静で律儀、おだやかで誠実。しかし、こと恋愛となるといきなり人格が変わったように物分かりが悪くなり、約束ごとや変わりゆく生活や人のあり様を恐れ、人間関係を悪くしたり、白か黒かという極端な感覚になる。永井荷風の数々の日記文学は移り変わる自分や人の気持ちを恐れ、でも人を愛する様子が描かれている。
荷風は2回、短めの結婚と離婚をしているが、他者に対する幻想が壊れた時にかなり疲弊するタイプ。向いているのは友達のような“情”で結婚することだが、その“情”さえ過剰である。恋愛感情はなくとも、許容できる純粋でおおらかな人が見つかれば全てがうまく回る。
正直なので目上の人、夏目漱石や森鴎外に才能や人柄を買われていたうえ、行儀が悪くてわがままな面もあるのに文人仲間と揉めながらも仲良くやっていたようだ。タイプ4は基本、話が面白く、勘がいい聞き上手な才能を持つ人が多い。江戸戯作作家のように生きたかった荷風は、文化風習を大切にする。日記文学の様に毎日少しずつ長期にわたる仕事は変化がない為、大変タイプ4の性分に合っていた。

仕事
コツコツと好きなことを調べたり、記録をして行くことが好き。病院や学校、役所の様なキチンと規則がありそこで仕事をするのに向いている。金銭の計算ができないわけではないが、瞬発力の必要な商人的なことはあまり向いてない!

ファッション
周りから目立ってしまうのは苦手だが、オシャレで目立つファションをしがち。そして人から「センスが悪い」と言われないタイプ。ここも基本を大事にバランスよく着こなす感じ。

健康
若い時は健康な人が多いが、生き方で随分と健康が分かれてしまうタイプ。ストレスや頭の使い過ぎ、嫌悪感を我慢していると内臓や関節に不調が来やすい。心の健康こそ身体の健康なタイプ。

ラッキーカラー:グリーン

文豪占い数秘5
“波乱こそ我が人生”の、コナン・ドイルタイプ

コナン・ドイル

アーサー・コナン・ドイル
19世紀から20世紀に活躍したイギリスの医師、社会活動家で小説家。世界中で大ベストセラーとなった『シャーロック・ホームズ』シリーズの作者である。医師をしながら空き時間で書いた小説が本業になっていき推理小説、歴史小説、SF小説など次々と発表している。現在もシャーロピアンという熱烈なファンを持ち、多数映画化やドラマ化されている。主な著作は『緋色の研究』『バスカヴィル家の犬』『失われた世界』など。

コナン・ドイルタイプへのカンフルワード
人生は人の心が考え出すどんなものよりも、はるかに奇妙なものだ。(『シャーロックホームズの冒険』より)

性格
人生の移り変わりが大きく波が激しいのがタイプ5の特徴。自分のライフワークでは何が起きても貫くところがあるが、医師を始めても病院はそんなに混まず、待ち時間に小説を書いてしまい小説家デビューまでするというのはタイプ5のコナン・ドイルならでは。デビューしたのちは眼科医に転向するもいっさい患者が来ず、小説一本に絞ったのも変わったエピソードである。
本来なら医師より小説家で成功するほうが何十倍も難しいのにこの結果。このあとすぐに『シャーロック・ホームズ』シリーズが大ヒットしてあっという間に人気作家に。しかし、何にでも反発精神があるタイプ5のため、人気の出たホームズを倦厭するようになり歴史小説を書く。翌年の1900年、ボーア戦争が勃発すると医療奉仕団に医師のひとりとして参加し戦地に赴いた。1901年にはホームズシリーズを再開してファンを歓喜させる。
さらにコナン・ドイル自身も現実の事件でも警察に頼まれて、冤罪事件を2件、推理、調査し解決した。その後SF作品に転向したり、タイタニック号に関する論争をしたり、心霊研究に興味を持ったり、結婚を2回するなどバイタリティと行動力の塊である。動くことで人生が拓けるので、迷わず突き進むので紹運来福。

仕事
一生にひとつの仕事しかしないことが珍しいタイプ。もし仕事を変えないとしたら同じ会社で部署が変わることが多かったり、転勤が多かったということがあるかも。損得より自分のしたいことを選ぶのがのちに幸福につながる。

ファッション
Tシャツのプリントや服の飾りが可愛い、アクセサリーがポップ、帽子や靴が特徴的などちょっぴり凝ったおしゃれが楽しめるタイプ。

健康
運動嫌いな人も多いが、身体を動かすことで体調が良くなるタイプ。移動したり、生活の簡単動作を重ねることでも充分。動けば動くほど運気も好転する。

ラッキーカラー:ターコイズブルー

文豪占い数秘6
“感性豊かな活動人”の、アレクサンドル・デュマタイプ

アレクサンドル・デュマ

アレクサンドル・デュマ・ペール
19世紀に活躍したアレクサンドル・デュマは、演劇から出発して最初に成功した『アンリ三世とその宮廷』を皮切りに歴史ドラマを何本も書き、一躍有名になる。唯一無二の壮大なストーリーテラーとして、現代でもなお世界中で小説が読み継がれ、数多く演劇や映画化されている人気作家である。代表作に『三銃士』から始まる三部作や『モンテ・クリスト伯』など人気作家として一世を風靡した。

アレクサンドル・デュマタイプへのカンフルワード
きわめて大きな不幸を経験したもののみ、きわめて大きな幸福を感じることができるのです。(『モンテ・クリスト伯』より)

性格
祖父の侯爵が解放黒人奴隷を妻にしたり、父が将軍なのにナポレオンに意見して財産が無くなったり、とことん自由でユニークな性分のデュマ家。貧しさのせいで普通の学校へも行けず神父の塾に入るのだが、自由に好きなことだけ学べる環境に入ったのはリベラルなタイプ6にとってラッキーだった。
豊かな想像力とロマンティシズムがある自身の本領を思いっきり発揮できるのは、人の縛りがないこと。妙に義理堅く、人と合わせる能力も高いので、学校や社会組織の厳しいところでは窮屈。野生児のようだったデュマは恋愛を繰り返し、演劇の世界から作家の世界へ入っていった。夢中になるものがあれば強制されなくても深く広く勉強する。人と協調しながら仕事をするのも、自由すぎず良かったのかもしれない。
その後新聞に小説を書き連載を始めるが、この規則的に仕事がキチッと出来る能力を発揮したはず。規律や制約の中で好きなことが書ける環境はタイプ6の才能をどんどん育んでいく。何社とも契約し相当利益が上がったはずだが、今でも残るモンテ・クリスト城を建て、さらに働かざるを得なくなる。
生命力と好奇心、形に残しておきたい執着心を遺憾なく発揮させ、歴史に残る名作をたくさん残せたのは、一番向いている生き方ができた証拠だと思われる。彼の写真も生命力に溢れている。

仕事
頭が良い人が多いが、嫌いなことは人よりかなり出来ないタイプ。デュマが作家になったように、安定よりも興味が持てる仕事に就かないと天才的な「野生の勘」も働かないのでもったい無い。

ファッション
比較的服はどうでもいいため、メーカーやブランドを決めたらずっとそこの服を着ているのがラクチン。高すぎるものや慣れないものは苦手で、手を出さない。

健康
元来、丈夫だが変食、少食、過食など何らかの食の問題を抱え、神経過敏になるとお腹を下したりする。アレルギーや自家中毒も起こす場合もあり、慣れぬストレスや責任荷重に要注意なタイプ。

ラッキーカラー:ビビットピンク

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おとなの週末Web編集部
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