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文豪占い数秘7
“信じれば強くなる”の、泉鏡花 タイプ

泉鏡花

泉鏡花
明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家で、戯曲や俳句も手がけた。尾崎紅葉を師として仰ぎ門下に入る。江戸文学の影響を受けた耽美的華麗な文体と怪奇趣味で、幻想文学の先駆者として評価されている。ロマン主義、観念小説なども書いており、新聞連載も多い。文人仲間との交流も盛んで、神経質だが人間関係は豊かだった。作品の舞台化、映画化は多数。代表作は『高野聖』『歌行灯』『天守物語』など。

泉鏡花タイプへのカンフルワード
我が生は自由を望む。自由を欲する。気ままを望む。(『夜叉ヶ池』より)

性格
人や己を信じる。もしくは“信仰”ということが大きなテーマのタイプ7は、何でも良いので信じるものを持つと強くなれる人が多い。泉鏡花は母親の死の翌年、石川県の摩耶聖人像に参ってから母の面影を感じたのか、一生摩耶信仰を保持した。
過度の潔癖症が有名で、畳に手の甲をつけてお辞儀をしていたにもかかわらず、神社では土下座していたという信心深さだった。その見えないものを感じ、想い、信じる力が幻想小説や怪奇小説を書く才能に繋がっていたと思われる。見えないものを形にする力が強いタイプ7はイメージする力が人より強く思い込みも強い。泉鏡花の不潔恐怖症は自分のいない時間に起きたことやこれから起きる事態をイメージしすぎたのかも。
恩を忘れず師の尾崎紅葉を敬っていたように愛情深くやさしいタイプ7は、上下関係や恋愛関係でも一途で誠実。また、鏡花は文字を大切に考えていたらしく文字の書いてあるものは捨てられずにいた。この辺りに信心に近いものを感じるが、文字で生計を立てていたので粗末にしなかったのではないか。
酉年生まれなので反対の位置の卯の模様のものを集めたり身につけたり、縁起担ぎのようだ。気を回し過ぎてエネルギー切れになりやすいので、縁起担ぎや寺社仏閣巡りなどで運気を集めるのがオススメ。

仕事
個人の想いや美意識が高い上、イメージ力が高いので創作する仕事がオススメ。作るものは食事でも建物でも服でも何でも良いので、芸術家というくくりにこだわらず、自身の環境から手をつけやすい職業に就くことで大吉に。

ファッション 
伝統的過ぎるファッションや、凝った服とカジュアルなものを奇妙に組み合わせている人が多い。また気に入った色や模様を取り入れる人も多く独特のセンス。

健康
悪い想像をふくらませすぎて、ペシミスティックになると体調も悪くしがち。ホルモンバランスのせいなのか脚気や痛風、リュウマチになる人も。風に当たって水と野菜をたくさん摂ろう。

ラッキーカラー:パープル

文豪占い数秘8
“器の大きい無計画者”の、江戸川乱歩 タイプ

江戸川乱歩

江戸川乱歩
大正から昭和に活躍したミステリ作家。ペンネームはエドガー・アラン・ポーからもじっている。“エログロ・猟奇・残虐趣味”を盛り込んだ小説が大人気となる。戦前に『芋虫』が発禁となり、探偵小説も不可能になるが、変名で少年小説を書き、戦後に少年探偵団シリーズが大人気となる。横溝正史が担当編集者だったり、編集者として作家を発掘もした。代表作『陰獣』『D坂殺人事件』など。

江戸川乱歩へのカンフルワード
結局妥協したのである。もともと生きることは妥協することである。(『探偵小説四十年 生きるとは妥協すること』より)

性格
計画的とは言えず行き当たりばったりで、出たとこ勝負な性質のタイプ8。そんな性質をそのまま抱えた江戸川乱歩は、小説家になるまで転職を何度か行い、さらに引越しが生涯で46回あったという。また、長編小説のプロットを立てるのを苦手とし、行き当たりばったりで作品を書くことで何作も連載していたという乱暴さ、心臓の強さもタイプ8ならでは。
長編連載をたくさん書いては休筆するという無計画な破天荒ぶりだが、不調になれば評論を書いたり少年小説を書いたり。骨太の小説家だっただけあって、戦前に多数発売された探偵小説の中で再刊されたのは江戸川乱歩だけであった。屋根裏が舞台の狭小ミステリから、『パノラマ島奇談』など空間自体を創造するミステリを書くなどスケールの大きさが窺える。
8タイプは経営者にも向いているのだが、戦後は『宝石』の編集者にもなりプロデューサーとして新人発掘に力を入れる。高木彬光、筒井康隆、大藪春彦、星新一などたくさんの才能を見出した。また海外のミステリ作家と積極的に交流したり、日本の推理小説協会を発足するなど社会的な活動もめざましい。
国内外で大乱歩と呼ばれたが「全集」は没後刊行が一般的な時代、生前・没後に各4度も「全集」を刊行した作家は分野を問わず他には存在しない。推理小説の大衆化にこれほど貢献した作家もいないと評されている。

仕事
野心の強い人が多く、乱歩のように行き当たりばったりでドンドン成功していくケースが多いタイプ8。プランはあるが強引に動かさず、チャンスがあればパッと飛びついて波に乗ること。そして継続こそ力としてしまえば無敵。

ファッション 
地味なようでも個性的で、動きやすい物を好む人が多い。地味で目立たないタイプの方がオシャレで、目立つ服装をしている人は子供心が満載で遊びが多く、不思議な物を購入してくる傾向がある。

健康
12のタイプの中で1、2を争う丈夫さだが、自分の丈夫さにアグラをかいて老いてから生活習慣病を抱えることが多い。酒、タバコ、暴飲暴食などはほどほどにして欲しい。

ラッキーカラー:ゴールド

文豪占い数秘9
“どこで生きても私は私”の、サン・テグジュペリタイプ

サン・テグジュペリ

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
20世紀初頭の短い期間に活躍したフランスの小説家、飛行家。没落貴族の出身で志願兵役して軍の操縦士となる。退役して就職後、民間企業のパイロットになる。26歳で作家デビューしたときの作品は高評価を受けなかったが、その後の作品はベストセラーになる。飛行家としての経験と観察眼で、愛に溢れたシンプルな文章で綴られた作品である。代表作『星の王子さま』『夜間飛行』『人間の土地』など。

サン・テグジュペリへのカンフルワード
星々が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね…(『星の王子さま』より)

性格
生涯飛行機乗りとして生きたかったサン・デクジュペリ。小説は書いていたものの飛行機に乗ることは諦めず、小説の内容も、有名な『星の王子さま』はサハラに不時着した時のことをモデルにして書くなど、飛行体験をベースにしたものが多い。
夢を見てそれに向かうというより“今、自分が出来ることに最善を尽くす”のはタイプ9ならではの生き方。職業をひとつに絞らないのも堅実で体力気力のある性質を表している。20年以下の執筆で寡作と言われているが、働きながら14作も書き残しているうえ、なんと『星の王子さま』の挿絵はサン・デクジュペリ本人が描いている。暇さえあれば子供の頃から絵を描いていたようだ。
このようにいくつもの才能を持つのもタイプ9ならでは。『戦う操縦士』という1942年の作品は、書かれた時代背景が彼の存在意義と評価を決めた。ヒトラーの『我が闘争』に対する“民主主義の側からの著作”として高く評価されている。どのような時代にいても自身の考えや思想を曲げない強さを持っている。恋愛小説も一作だけ書いているが評価が低く、通俗的な物への苦手さが現れている。
飛行については情熱的であるが忍耐力がなく、事故が多かった。1944年単機で出撃後、行方不明になっているが死体が発見されておらず、彼自体が“星の王子さま”のようだと言われている。

仕事
興味のあることで、目の前にあり現実的にすぐ動かせることをする。複数の仕事を持つ人が多く、エネルギー過剰で表現欲求、活動欲求が抑えられない。明るそうに振る舞うが落ち込んでいる時間も長く、執筆や絵画でデトックスするのが◎

ファッション 
色んなシーンでズレている物を着る人ではないが、なんとなく「あれ?」と周囲に印象に残る物を身につける傾向。流行よりここも自らの趣味が一番!

健康
明るく感じ良くできる人が多いが、自分の気持ちに嘘をついて疲れ切っている場合が多い。ひとりでいると鬱的で暗い時間を持つが仕事に関係なく、吐き出し口として、文や音楽、美術をすることで健康を保てる。

ラッキーカラー:ブラック

文豪占い数秘11
“もっと高く遠く”の、中島敦タイプ

中島敦

中島敦
教員勤務のかたわら小説執筆を続け、パラオの官史(教科書編修書記)を経て専業作家になる。中国古典の歴史世界を題材にした作品や、古代伝説風の奇譚・寓意物、自身の身辺を描いた私小説など書いた。存在の哲学的懐疑に裏打ちされた芸術性の高い作品が評価されるが、持病の喘息で33歳で亡くなり残した作品は20遍に満たない。代表作『李陵』『山月記』など。

中島敦のカンフルワード
人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い。(『山月記』より)

性格
そんなに必死に頑張らなくても地頭がよく頭脳明晰。さらに感受性の強い11タイプだが、中島敦は難関中学にトップで入学し、父の再婚や転校、外地へ移転など様々な環境の激変化にもかかわらず、成績は常に優秀であった。いわゆるガリ勉タイプではなく、いつ勉強しているのか分らない感じで、授業をサボって裏山に登り、城壁を越えて外の世界を出歩いていたという。
母の死や継母の折檻、転校の多さなど、屈折した精神構造を持つことになる。作品世界における人間認識の深さ、運命との対決という主題は、人生経験を積むことで研ぎ澄まされていった。また小学校4年のころの担任教師から聞かされた太陽系や地球絶滅の運命と存在の無意味さにショックを受け、あらゆる生の虚無と形而上学的な不安が中島文学の主題形成に影響を与えていく。
性質は明朗快活でウィットに富んだ話題を話し、礼儀正しく律儀で細かい気遣いも出来たエピソードなどはタイプ11ならでは。”もっともっと”と自身に才能や知性を課して行くが相当悩んだとされ、『孤憑』などの作品に語り部の中に物語が失われてしまったら死ぬことと同意だと描かれている。才能や知性に偏重した生き方を選ぶのもタイプ11の特徴である。

仕事
声がよく通り、明朗快活なのでコミュニケーションの多い仕事は出来る。反対に内面はデリケートなので人との距離が近過ぎる仕事や、体育会系の根性頑張り系は不向き。

ファッション 
ファッションは色やカットが大人しめだが、体型維持に気を使っている人が多く、見た目は服装関係なくスッキリしている人が多い。

健康
何かにのめり込むのと、とにかく“もっと上へもっと遠くへ”と自分に課すことが多く、満足しないと酒乱や二重人格的、依存的になるので要注意。

ラッキーカラー:インディゴ

文豪占い数秘22
“後世に残る時代の寵児”の、井原西鶴タイプ

井原西鶴

井原西鶴
17世紀初頭、江戸時代の大阪で活躍した浮世草子、人形浄瑠璃、俳諧の作者。様々なジャンルの作品を出版。従来の仮名草子とは一線を画すとして、現在では『好色一代男』以後の作品は浮世草子として区別されている。時代を超えて西鶴を題材にした小説や映画化もされ長く受け継がれている。代表作『好色一代男』『好色五人女』など。

井原西鶴のカンフルワード
善はつねに悪が混じっている。極端な善は悪となる。極端な悪は何らの善にもならない。(『日本永大蔵』より)

性格
運と実力が味方する22タイプの西鶴は15歳頃から俳諧師を志し有名になる。一昼夜の間に俳句をつくる数を競う矢数俳諧の創始を誇り、最高記録は23,500句作る。勢いがあるとものすごいエネルギーを発するタイプ22らしい。句風が奇妙で阿蘭陀(オランダ)流と称される。
1682年に自分が挿絵も書いた『好色一代男』を大阪で出版。絵の才能もあったようだ。翌々年には日本画家として名高い菱川師宣が挿絵を描いた江戸版も出版される。さすがの引きの良さである。『好色一代男』の役者絵も残っていることから、歌舞伎にもなったと思われる。
自ら動くことによって、周りの人間や大きな社会の動きを伴う生まれつきを有効利用していたようだ。原稿料の前借りを踏み倒すスキャンダルの記録も残っている。ただし、この記録の人物が西鶴への対抗意識が高く、信憑性が薄い。ともかく、この時代に原稿料を貰っていたとしたら西鶴の売れっ子ぶりがわかる。
同時代では売れっ子で有名人だったものの江戸末期には忘れられていたところ、明治時代の自然派の作家たちに再発見される。淡島寒月が古本を漁り、尾崎紅葉、幸田露伴に勧め、そこから二葉亭四迷や樋口一葉、島村抱月、田山花袋など多くの作家に影響を与えたというエピソードもタイプ22らしい。

仕事
アイデア、バイタリティ、行動力があり、さらに“運は人が運んでくる”ので自分の努力もある。しかし予想外の方向から運の神が微笑みやすい面も。思いっきり自分の世界を表現して支持者がいたら甘えてしまおう。

ファッション 
素材の変わった物を好む。籠が流行ったら籠のバッグ。変わったサンダルや、靴など全て素材から変わっているものが多い。華やかというより個性的で面白いものを持っているタイプ。

健康
丈夫で怪我や病気が少ない。ただ、無理をしがちなので免疫系の具合が悪くなりやすい。体を冷やしたり冷たいものの飲み過ぎには要注意。病は気からと放置しないで早めに病院へ。

ラッキーカラー:ホワイト

文豪占い数秘33
“堅実な未来予見者”の、H・Gウェルズタイプ

H・Gウェルズ

ハーバート・ジョージ・ウェルズ
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイギリスの作家。SFの巨人と呼ばれる。科学師範学校で進化論に影響を受け、四次元の世界についての論文を発表し、作家人生の根幹を築く。後のSF業界に多大なる影響を与える科学知識が下敷きになる空想小説である。代表作に『タイム・マシン』『透明人間』『宇宙戦争』など。

H・Gウェルズタイプへのカンフルワード
我々が戦争を終わりにしなければ、戦争が我々を終わりにするだろう。(『来るべき世界より』)

性格
タイプ33らしく堅実に教員を目指すが、教員の世界の保守的で融通の効かない感じと、自身の肺病のためジャーナリストへの道を進む。「ネイチャー」などに寄稿する。タイプ33は教育者にも向いているが、己の強い運命に引きづられるようにジャーナリストを経て、作家の道へ。
1890年代から1900年代初頭にかけて『タイム・マシン』をはじめ、現在でも有名な作品を何作も発表する。いきなり脚光を浴びたわけではないが、よく扱われるSF的題材を数多く生み出し、また発展させた事で評価を得ている。タイムマシン、蛸型の火星人、透明人間、動物の知性化や細菌兵器など数えられないほどSF小説の基盤を築いていった。
タイプ33ならではの想像力と裏付けを探していく本格ぶりだが、小説『解放された世界』は、原子核反応による強力な爆弾を用いた世界戦争と、戦後の世界政府誕生を描いた。核反応による爆弾は、原子爆弾を予見したとされる。
自宅での執筆活動ばかりでなく、文士との交流や社会運動にも参加している。また多彩な恋愛歴があり、結婚は2回だが交際した女性の数は相当数にのぼっている。愛情と想像力とエネルギーが余っているタイプ33ならではの精力的なエピソードも多いが、作家や研究者、漫画家など後世に影響を残している。

仕事
キチンとしており、だらしなく放っておくということがない。研究者や教師、ジャーナリストや物書きに向いており、社会性があるため他の仕事についても生活に困るということがない。

ファッション
休日にカジュアルなものを着ているが、仕事的に許されるなら普段からカジュアル。仕事が絡むと急にキチンとして文句のつけようのない服装になる。こだわりはあるがそれほどファッションに興味なし。

健康
気を張りすぎて不調を起こすことが多い。社会性を重んじてなくても世の中に合わせてしまうので知らないうちに緊張している。頭を空っぽにする趣味が大切。

ラッキーカラー:レインボー

タナミユキ
タロット、気学、易学、数秘術などに精通し、テレビや雑誌、アプリなど様々なメディアで活躍している占い師。著書に『来れば? ねこ占い屋』(小学館)がある。また雑司が谷にある『古本ト占 JUNGLE BOOKS』で鑑定も行なっている。
HP https://junglebooks.wixsite.com/junglebookstop

イラスト・倉本トルル

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おとなの週末Web編集部
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