旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:きくらげ
難易度:★★★☆☆
生のプリプリ、コリコリがたまりません
プリプリ、コリコリした食感が特徴で中華料理には欠かせない食材のきくらげ。きくらげといえば、ひと昔前までは市販品として手に入るのは乾燥したもので、それも、ほとんどが中国からの輸入品でした。
しかし近年では、国産の生のきくらげをスーパーでも手軽に手に入れることができるようになってきました。生きくらげは乾燥したものと比較にならないほど身厚で、プリプリ、コリコリの食感が楽しめます。
生きくらげはほかのきのこよりも少々高めの価格で販売されてることから、高級食材のイメージをもっている人も多いかもしれませんが、実は、野生のきくらげは公園の樹木や街路樹の切り株などに生えている、身近なきのこなのです。そのため、昔から日本人には親しまれてきた食材でした。
その身近さゆえ、わざわざ栽培するようなきのこではないと考えられていたため、きくらげを栽培する農家は少なく、その結果、中国産の乾燥きくらげしか手に入らないようになってしまったとか。
きくらげの旬といわれてもピンとこない人が多いでしょう。実は、きくらげは夏が旬のきのこです。きくらげは通年栽培されていますが、野生のきくらげの旬は、梅雨あたりから夏の終わり頃までなのです。
きくらげはどんな料理とも相性抜群。というのも、しいたけなど、ほかのきのこと異なり、きくらげには味も香りもほとんどないからです。ということで、きくらげの魅力は、やはりプリプリ、コリコリした食感ということになります。
生きくらげの食感を楽しむなら、サラダなどにするのがおすすめです。ただし、生きくらげといっても生食できるわけではありません。加熱調理が必要なのは、ほかのきのこと同様です。サラダにする場合も、湯がいて、しっかり火を通してから使用しましょう。