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きっかけは千葉県内の落花生産業への危機感

それもこれも商品開発に込められたアツい思いが根底にあるからだろう。実は千葉県内の落花生は安値な輸入品との競争もあり、生産者が年々減少しているのだという。

「このままでは、若い人たちが地元の落花生の本当のおいしさを知ることなく産業は終わってしまうのではないか――」。

房総半島で落花生を販売している会社「セガワ」の若き3代目社長、加瀬宏行さんが危機感を抱いた。そこで、「地元の産業を終わらせたくない。千葉の落花生の付加価値を高めたい」と一念発起。未来につなぐべく2015年に立ち上げたブランド、それが「Bocchi」なのだ。

こだわったのは素材や製法、焙煎はもちろんのこと、特にその舌触りだという。上質な素材そのもののおいしさを引き出すこと&舌触りの良さを両立させるため、ひとつひとつの工程に真摯に向き合う。

焙煎の工程
焙煎の工程

例えば香ばしい風味となる焙煎具合は機械任せではなく、担当者が実際に確かめて細心の注意で管理。仕上がりの色や質感を均一にするため、焙煎具合の違うものを混ぜて調整する、などなど。

焙煎されたピーナッツ
焙煎されたピーナッツ

今回試した「砂糖不使用」はそのままでもほんのり甘いが、砂糖を加えれば自分の好きな甘さに調整できる上、料理にもアレンジしやすいのでおすすめだ。

帆立とほうれん草のピーナッツ和え
帆立とほうれん草のピーナッツ和え

例えば練りゴマのように和食の和え物に使うのもよし、今の時期なら麺ツユなどと混ぜて「ピーナッツだれ」としてそうめんや冷やし中華のタレに利用してもよし

何を隠そうワタクシ、日頃は料理を一切しないオンナなのだが、ある日はタマゴサンドの味付けに加えてアクセントにしてみたり、別の日は豆と豆腐のサラダのドレッシングに使ってみたり……考えるのも楽しくなってきた。

豆と豆腐のサラダのドレッシングに使ってみた
豆と豆腐のサラダのドレッシングに使ってみた

ちなみに公式HPで発信されている料理やスイーツのレシピはとっても参考になる。これまでピーナッツペーストといえばパンに塗るだけだったのに、レパートリーがグッと広がった。

アイスクリームにかけてもよし!
アイスクリームにかけてもよし!

ということで、ひと瓶があっというまに空っぽに。ちょっとしたギフトでも気が利いていて一目置かれそうだし、落花生はビタミンやミネラルなど栄養価も高い。

今度は「加糖・つぶ入り」も試してみようかなあ。ふふ、料理をしない私を知っている家族や友人は、これを読んだらきっと目を丸くしているはず。いやあ人間、変われば変わるもんです。

■『Bocchi』
今回試したのは「畑で採れたピーナッツペースト」(砂糖不使用)1296 円。他に「加糖・つぶ入り」「加糖・つぶ無し」がある。
公式サイト:https://bocchi-peanut.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/bocchi_peanuts/

取材・撮影/肥田木奈々 ※一部写真はメーカー提供

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肥田木奈々
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