スターシェフが語る監修メニューへの意気込み
3人のスターシェフ監修のメニューは、3つの時期に分かれて提供される。
まず第1弾は2023年9月12日からイタリアンレストラン『Regalo』(レガーロ)の小倉知巳シェフのスペシャルメニュー。その後10月下旬~11月頃に『アロマフレスカ』の原田慎次シェフ、年末年始あたりに『ルカンケ』の古屋壮一シェフのメニューが順次登場する予定だ。3人のスターシェフに意気込みを聞いてみた。
小倉シェフ「本格的など真ん中のイタリアンを提供したい。パスタは日常のもの。先週食べたけど今日も食べたい、とリピートしてもらえるものを作った。自信あります!」
原田シェフ「いいものができあがった。詳細は言えないが、冬の食材を使い普段はお店で出していないようなパスタを作りました」
古屋シェフ「フランス料理店は小さい子どもが入りづらいところもある。店舗数が多いデニーズでフランスのエスプリを入れた料理をコース仕立てでたくさんの人に食べていただき、気軽に楽しめること、そして、子どもたちにフランスの食文化を知ってもらえたら」
シェフが一様に驚いたデニーズ開発チームの熱意と努力
シェフが口を揃えて言っていたことが「開発チームの熱意と企業努力の素晴らしさ」だ。
この商品開発においてどれほどの想いがあり、さらなる味の向上、探求心、そして仕入れから調理、提供などオペレーションが細かく決められていてどこの店舗でも誰でも同じように調理ができるようになっているなど、学ぶことが多くあったそうだ。
3人のシェフも『デニーズ』も互いに学びや発見があり、ともに試行錯誤して作り上げた実りのあるコラボだったようで、消費者側も期待値が高まる。
そして、シェフたちは「長年お客様として、セブン&アイ・フードシステムズの小松雅美社長が来店していた」と話していた。中には素性も知らず、よく来店されるお客様から声をかけていただいて、びっくり。社長さんでしたか! というシェフもいた。
つまり小松社長は普段からさまざまなレストランに足を運び、この商品開発に賛同してもらいたいレストランを厳選し、自ら声をかけたということだ。心の中で「小松社長、素敵なレストランを選んでくださってありがとうございます!!」と感謝しつつ、小倉シェフにメニュー開発で苦労した点を伺った。
一番難しかったのは”温度”
『Regalo』とデニーズではキッチンの仕様が違うため、さまざまな苦労があったが、その中で特に難しかったのは”温度”だと言う。調理するうえでパスタの茹でる”温度”は重要だ。
また、本企画の料理は”熱々を提供する”ことを念頭に置いていた。それは、小倉シェフも同じ思いを持っていて、”提供する時の料理の温度”も重要視。それらをシステム化して全店舗に伝え、同じように作って提供する。さらに今回はコース仕立てでの提供のため、よりオペレーションが難しい。それらの問題を開発チームと試行錯誤しながら乗り越えたそうだ。