美味しい芽キャベツの選び方 触ると硬く、葉がしっかり閉じていて、すき間なく葉が重なっているものを。また、手に取ると重みを感じるものが中身がギュッと詰まっていて美味です。 濃い緑色のものが鮮度が良い証拠です。鮮度が落ちてく…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:芽キャベツ
難易度:★★★☆☆
実は、キャベツとは別の品種です
11月の後半あたりから収穫が始まるのが芽キャベツ。生産量全国一を誇るのは静岡県です。
その名前から、キャベツの芽と思っている人がいるかもしれませんが、キャベツの変種ではあるものの別の品種です。
キャベツが頂芽(ちょうが)と呼ばれる茎の先端にある芽が大きくなる(結球する)のに対し、芽キャベツはひとつの株から生えた茎から生える葉の付け根にできる脇芽(わきめ)と呼ばれる部分が結球します。多いものだと、ひと株から60~70芽採れることもあります。
ただし、寒さに強く、暑さに弱いため、寒くならないと結球しません。そして、寒くなるほど実が締まり、甘みも増して美味しくなります。
芽キャベツが鈴なりに実る様が子孫繁栄をイメージさせることから、縁起物としてお祝いに使われることもあります。そのため、「子持ち甘藍(かんらん)」とも呼ばれることもあります。甘藍とはキャベツの和名です。
芽キャベツの食味の特徴は、甘みの中にほのかな苦さがあること。キャベツにも苦味はあるのですが、苦味は少し強めです。
硬く締まっているため火が通りにくいのと、少しエグみがあるため、炒めものなどに使用する場合は下茹でするのがおすすめです。大きさによりますが、1分半~3分程度が茹で時間の目安です。
ただし、シチューやポトフなどの煮込み料理に使用する場合は下茹でなしでもOKです。また、生食することも可能です。
美味しい芽キャベツの選び方
触ると硬く、葉がしっかり閉じていて、すき間なく葉が重なっているものを。また、手に取ると重みを感じるものが中身がギュッと詰まっていて美味です。
濃い緑色のものが鮮度が良い証拠です。鮮度が落ちてくると葉が黄色っぽくなってきます。
袋詰めにされたものの場合は、形やサイズが揃っているかを確認しましょう。
また、丸いものと縦長のものがありますが、味に差はありません。
冷蔵保存なら1週間ほどは持ちます。また、硬めに下茹でして冷凍保存することも可能です。
芽キャベツの注目栄養素
キャベツをギュッと圧縮したような見た目どおり、栄養もギュッと凝縮されています。そのため、少量で効率よく栄養を摂取できる理想的な野菜といえます。
たとえば、ビタミンCはキャベツの約4倍、βカロテンは約14倍も含まれています。
もうひとつ注目したいのは、キャベジンという別名を持つビタミンUが含まれている点です。ビタミンUは、胃腸の粘膜を守り、傷付いた組織の修復を促す働きがあります。加えて、胃酸の分泌を抑制し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防・改善することが期待される成分です。
胃腸の調子が悪くなりやすい人は旬の時期には芽キャベツをたっぷりとりましょう!