【実食】オレンジワインと旬菜のペアリングに驚き
一品目「先付」は「ずわい蟹スープ蒸 蟹しんじょ 蟹餡 生姜」(以下、「」内の品目はお品書きに書かれた表記をそのまま書いております)。
品書きを読んで、スープの中にカニ身が浮いてるモノを想像してたんですが裏切られた。カニとスープの量の割合が想定の逆。大量のカニとカニ味噌の回りに少々スープがあるという贅沢な品。ここにペアリングされるのが『シャンパーニュ ルイ・ロデレール コレクション』。
大量のカニにシャンパン。これは誰がなんつったってストレートにウマイし、なによりいきなり幸せになりますよ。その日、どれだけ嫌なことがあったとしても、忘って許せてしまう気持ちになる一品目なのである。
2品目の「旬菜」は、小鉢が5品盛られた、いわゆる八寸のような酒肴。ここにペアリングされたのが、オレンジワインの「オレンジ・ゴールド ジェラール・ベルトラン」。
オレンジワインって最近大流行ですが、初体験でした。それにしても、なんにでも合いそうな万能型の味わいを持つワインなのね。
ナマコにこのわたを合わせた料理が、まぁ~お酒を呑ませまくる珍味度爆発なんですが、このわたのような塩辛的な料理ってワインに合わせるのは絶対難しいと思ってた。ところがオレンジワインにかかると、料理とワインがのびのびと手を取り合っている。
「クリーム豆腐」という甘みのある品にも合えば、淡白な「海老芝煮」でもエビの魅力を充分に引き出す。
大好きな酒肴のような料理の最高レベルに勢ぞろいしたこの「旬菜」。そこに驚愕のマリアージュを見せたオレンジワイン。両者の虜状態である。