「この一皿」編
毎回、何軒もはしごをするのでお腹はパンパンになります。酒量のキャパシティーより胃袋の容量との戦いであることが多い、本取材。その中でも、食べる手が止まらなかった、今でも鮮明に思い出せる品々をご紹介します。
『樽八』の「肉じゃが」(飯田橋~神楽坂編)
一人で切り盛りするおばあちゃんの手作り肉じゃが。特別何かが特徴的だった、というわけではないのですが、ほっこり安心の味わいで、お店の雰囲気も含め、また食べに行きたいなあ…と思い出す一品。
『味坊』の「ラム餃子」(浅草橋~神田編)
これは本当においしかった!やや大きめなのですが、ラムのクセ感がいい塩梅で、上述のワインとよく合う…。ラムはちょっと苦手、という方にもぜひ一度お試しいただきたいです。
『味味』の「にんにくのつまみ」(学芸大学編)
大振りのにんにくが輪切り(?)になっているという、衝撃のビジュアル。チビチビかじりながら紹興酒を飲むと、至福以外の何物でもありません。こういうとき、「お酒が飲めてよかったなあ」と思うのです。
『タフィア』の「スモークチーズ」(麻布十番編)
なんといっても香りが良い!燻製ものって、その具合によってはたくさん食べるのがしんどいこともあるのですが、チーズそのものの味わいと薫香のバランスが良く、あっという間に完食。お酒好きの友達にオススメしまくっています。
『某N』の「にこみ」(恵比寿編)
少し置いておくと、脂が固まって白くなっていくほど。味もこってりなのに、くどさや嫌な脂っこさなし!とろとろと口に広がる脂の甘味に「うま!」と叫んでしまいました。上述の通り、「ハイボール」との相性抜群です。平日限定&あまり遅くまでやっていないので…(2回目)。
『ホルモン青木』の「ホルモン」(亀戸編)
元々内臓系は大好きなのですが、ここのホルモンは衝撃が走りました。「脂が甘い」って、こういうことを言うんだな。ホルモンあるあるの、「これいつまで噛んでいればいいの?」問題が起きませんでした。溶けた。
『石松』の「てっぽう」(中野編)
外側がパリッとしていて、焼き加減が絶妙。醤油ダレの香ばしさと脂の相性が最高でした。こんにゃく串を食べたときも思ったのですが、醤油ダレがとんでもなく美味しかったです。
2024年の「酔滴のラダー」にも、乞うご期待!
連載開始から無事一年を迎えた2023年。回を重ねるにつれ、「こんなことをしてみたい」「あんなところに行ってみたい」という話も出てきています。そのあたりの話は2月号で取り上げているので、詳しくはそちらを読んでいただくとして…。
2024年も毎月元気にはしご酒をしつつ、さらに連載を盛り上げ、皆さんに楽しんでいただけるものにしていく所存です。来年も「酔滴のラダー」をよろしくお願いいたします!