町中華の雰囲気もよし あんかけで温まろう!
戎「ボクたち今月は毎日そんな感じですよね。カメラマンの小島さんはひと月で体重5キロ増えて、100キロの壁を突破したって」
松「こんなところにも壁が(笑)。ところで池田さんは他に何を?」
池「オレは朝ラーメンも巡ってた」
松「朝ラーは背徳感たっぷりね」
池「でしょう。特に東京駅とその周りは朝ラー天国。八重洲側の東京ラーメンストリートと東京ラーメン横丁はじめ、駅構内、駅外の高架下まで。しかも、いろんなタイプのラーメンが揃ってるから、日替わりであれこれ行くのもあり。
『そらのいろ NIPPON』みたいに軽やかな味を選ぶもよし、『雷』でガッツリいくもよし。朝ラーは身体の全細胞のヨロコビを感じるぜ!
あと町中華を中心としたあんかけラーメンも少々。鉄鍋を振って炒める技が加わるところがポイントだね。野菜はシャキシャキ、スープはとろろん&熱々。今回の取材であんかけの魅力にハマったわ〜」
肥「私も!改めて冬はあんかけいいねと思ったよ。とにかくスープ(餡)が冷めにくくて、食べ終わるまでずっと熱い。ホント身体が芯からあったまる。町中華の風情もいいんだよね。やさしいおじいちゃんおばあちゃん、夫婦や家族が切り盛りしている店なんかだと最高。ただ“家族でやっているので忙しくなると……”と取材NGの嵐に心が折れたよ。ぐすん」
菜「元気を出して!ほら、あんかけ好きの私に取材を受けてくれた素敵なお店を教えてごらん」
肥「うん、まずはね『寿福』。町中華なのに行列で、ホント毎日忙しいにもかかわらず取材を受けてくれて泣いたよ。味噌とか調味料も手作りで手間を惜しまない姿勢も味も素晴らしい!それと『中華タカノ』や『中華や』も店主の心意気を感じる味。2軒とも変に凝ってなくてシンプルにおいしく、お客さん第一の姿勢がかっこいいんだよね」
菜「あと、私の好きな店も取材してくれたんだって?」
肥「そう『新珍味』ね。『ターロー麺』をはじめ『むしどり』とかこの店にしかないおいしさで気に入った!通し営業だから1日中ココで飲んだくれていたい」
戎「旨いつまみで酒を飲んでからの〆ラーメン。それが肥田木さんの欲望の満たし方なんですね」
肥「まあね、でもそれだけじゃなくて、町中華は雰囲気も含め食べ終わった後に“は~、幸せ~”と思える多幸感があるといいな」
戎「みなさん、それぞれ担当していただいたジャンルで、十分に欲望を満たしてもらったようですね。読者のみなさんも、ぜひ欲望をフルスロットルで解放して、気になる一杯(特に特製)を召し上がっていただきたいです!」
撮影/西崎進也(本田麺業)、浅沼ノア(寿福)、小島昇(利休)、文/菜々山いく子
※2024年2月号発売時点の情報です。
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