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カリッ、サクッ。もちっ、ふわっ。「はぁ、おいしい。」そんな言葉が洩れるほど、食べるとあったかい気持ちになれる。そんな“癒やし系”トーストにスポットライトをあてました。卵液にじっくり浸したパンを香ばしく焼き上げたフレンチトースト。魅惑の逸品で、優雅なトースト時間は間違いなし!

『チャイブレイク』 @吉祥寺

こだわり食材と手間暇が生む極上のおいしさ

井の頭公園の隣にたたずむチャイと紅茶のお店。落ち着いた店内で出合えるのは、何とも素性のよさを感じるフレンチトーストだ。

パンは卵とバターをたっぷり使った自家製ブリオッシュ。使われている卵は地元三鷹の平飼いのものだ。ほんのりラム酒が効いたリッチな卵液に浸したら、フライパンで焦げ目をつけてオーブンで5分半

出来立てにサクリとナイフを入れて口に運ぶと、こんがりふわりとして、じ~~んとやさしい気持ちになるおいしさ。

トッピングの東毛酪農のバター、武蔵野産はちみつの香りや甘みが実によく合っている。「いい素材に少しだけ手間をかけることを大事にしている」という店主・水野さんの言葉に納得だ。

自家製ブリオッシュのフレンチトースト ――東毛酪農のバターと武蔵野のはちみつ 1540円(セット2200円)、旬のセイロンティー(スリランカ産ディンブラ) 990円

『チャイブレイク』(手前)自家製ブリオッシュのフレンチトースト ――東毛酪農のバターと武蔵野のはちみつ 1540円(セット2200円)、(奥)旬のセイロンティー(スリランカ産ディンブラ) 990円 武蔵野産の「春の百花蜜」の品のいい甘さも◎

で、忘れず合わせたいのが香り豊かな紅茶やオリジナルチャイ。インドやスリランカから仕入れた茶葉を贅沢に使う特筆ものの味わいだ。

『チャイブレイク』

[住所]東京都武蔵野市御殿山1-3-2
[電話]非公開
[営業時間]9時(土・日・祝8時)~19時
[休日]火(祝の場合翌水)
[交通]JR中央線ほか吉祥寺駅南口から徒歩5分

『石釜 bake bread 茶房 TAMTAM』 @神保町

熱々、こんがり&超絶とろんとろんは石釜が決め手

店の外は今日も行列だ。お目当てはおそらく二枚看板のどちらか。ホットケーキかフレンチトーストだ。

店は建て替えを機に10年前にニューオープン。そのとき導入した石釜を使い、店主の田村さんが試行錯誤の末に生み出した、ここでしか味わえない味だ。

「卵と牛乳が命」と田村さんは語り、生クリームとリコッタチーズも加わった卵液に最低でもひと晩浸ける。それを石釜で20分強。卵の濃さを思わせる黄色と外側のブラウンのコントラストがそそる。

石釜焼きフレンチトースト 990円(数量限定)(セット1485円)、コーヒー(トアルコトラジャ) 693円

『石釜 bake bread 茶房 TAMTAM』(手前)石釜焼きフレンチトースト 990円(数量限定)(セット1485円)、(奥)コーヒー(トアルコトラジャ) 693円 フランスパンの生地が練り込まれたパンを使用。ホイップはエスプーマ仕立てだ

上には軽い仕立てのホイップがたっぷり。たまらずひと口すくうと熱々、外側はこんがりで、中は超絶にとろんとろん!溶け出す生クリーム、メイプルシロップも掛け回して味わえば、ん~~、フォークとスプーンが止まりません。

爽やかな酸味もいいこの店のコーヒー「トアルコトラジャ」も一緒が個人的におすすめ。

『石釜 bake bread 茶房 TAMTAM』

[住所]東京都千代田区神田神保町1-9
[電話]03-3295-4787
[営業時間]11時~21時半
[休日]不定休
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A7出口より徒歩1分

『THE FRONT ROOM』 @丸の内

まるでプリン!?な、ふわとろブリオッシュ

通称“飲めるフレンチトースト”。場所はオープンな空間が気持ちいい丸ビルのレストラン・カフェだ。

5cm以上はあろうかという厚みのインパクトも十分で、熱々のスキレットに乗って登場する。使われているのはバターたっぷり、ヨーグルトも使うレシピで卵液がよく染み込むというオリジナルのブリオッシュ

で、実際、12時間、しっかり卵液に漬け込んだあとの焼き上がりがたまらんのだ。外側はカリッと香ばしく、中はジュワンとクリーミーでふわとろ。うむむ、溶けるプリンのようだ。

フレンチトースト(ホイップバターとメープルシロップ) 1496円

『THE FRONT ROOM』フレンチトースト(ホイップバターとメープルシロップ) 1496円 卵液に卵や牛乳、砂糖に加えはちみつも使うことでしっとり仕上がっている

上にのるやわらかなホイップバターには生クリームと、ちょっと塩気も効かせてあって、メイプルシロップで甘みを調整しつつ楽しめば、飽きのこない大人味でもある。

紹介したプレーン以外にも、季節のメニューも含めてフレンチトーストは常時4種あり。気分に合わせて楽しみたい。

『THE FRONT ROOM』

[住所]東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル1階
[電話]03-6833-3810
[休日]無休(施設に準ずる)
[営業時間]8時~22時(金23時)、土・日・祝9時~21時
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか東京駅丸の内南口から徒歩1分

『WISE MAN COFFEE 武蔵小金井駅南口店』 @武蔵小金井

ほろ苦キャラメルとバニラの甘さでクセになる旨さ!

オーストラリアで本格的にカフェにハマったこと、それが始まり。代表の木山さんは以後海外で2年半、シドニーとカナダ・トロントでバリスタ、ロースターとして腕を磨いたのを起点に、こちらのカフェをオープンした。

豆の仕入れから焙煎、抽出まで……もちろん、コーヒーが旨い。そして当然ながら、コーヒーとの相性が抜群のフレンチトーストなのだ。

フレンチトースト 600円

『WISE MAN COFFEE 武蔵小金井駅南口店』フレンチトースト 600円 自家製キャラメルソース。バニラアイスに使用するバニラはニュージーランド産だ

コーヒー同様素材にこだわり、選んだ牛乳と卵。火を入れたときに卵液が逃げずにとどまるように焼いてもらっているバゲット。仕上がりはほどよくふんわりで、卵やミルクのおいしさがすべて味わえる

上にかかったほろ苦いキャラメルソースと冷たいバニラアイスの組み合わせも抜群だ。木山さんがコーヒーにとても合うと考えるチョイス。シンプルにして絶妙なこのバランス、ほんと何度でも食べたくなる。

『WISE MAN COFFEE 武蔵小金井駅南口店』

[住所]東京都小金井市前原町3-40-1 スカイコーポラス1階
[電話]042-401-1033
[営業時間]9時~18時、土・日10時~18時
[休日]無休
[交通]JR中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分

撮影/小島昇(チャイブレイク)、鵜澤昭彦(石釜 bake bread 茶房 TAMTAM、WISE MAN COFFEE)、西崎進也(THE FRONT ROOM)、取材/池田一郎

2024年3月号

※2024年3月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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