俳優が趣味として料理をしたり、食べ歩きなどをすることは容易に想像できるが、実情はなかなか聞けないもの。当コラムでは、これまでのインタビューで明かされた俳優の好きな料理や料理のレシピなどを紹介する。第1回では、大ヒットスパ…
画像ギャラリー俳優が趣味として料理をしたり、食べ歩きなどをすることは容易に想像できるが、実情はなかなか聞けないもの。当コラムでは、これまでのインタビューで明かされた俳優の好きな料理や料理のレシピなどを紹介する。第1回では、大ヒットスパイ映画『キングスマン』シリーズを手掛けたマシュー・ヴォーン監督の最新作『ARGYLLE/アーガイル』(2024年3月1日公開)に主演するヘンリー・カヴィルの得意料理をご紹介しよう。
スゴ腕エージェント“アーガイル”を演じるイケメンがヘンリー・カヴィル
『マン・オブ・スティール』(2013)でクラーク・ケント=スーパーマンを演じ大きくブレイクした英国出身のヘンリー・カヴィル。
これだけポピュラーなキャラクターを演じるとそのイメージがついて回り次のステップへの移行が難しい場合が多いのだが、彼はそのハードルを軽々とクリア。『ミッション:インポッシブル/フォール・アウト』(2018)等、さまざまな映画で大活躍している。
そんな彼の最新作が『ARGYLLE/アーガイル』。女流作家が書いたスパイ小説の主人公、スゴ腕エージェントの“アーガイル”を演じている。
監督は大ヒットした同じくスパイ映画『キングスマン』シリーズを手掛けたマシュー・ヴォーンなので一筋縄ではいないスパイアクションになっていて、まさに先がまったく読めない面白さ! カヴィルはカリカチュアされたスパイ像を楽しそうに演じている。
「ヘンリー・カヴィル」の得意料理レシピ
そんな彼に料理の話を訊いたのは、彼が主演したもう1本のスパイ映画『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)のとき。
「もちろん、食べるのは大好きだよ(笑)。丁度、自宅を改築してWolfのオーブンレンジを入れたのでちゃんと料理を習いたいと思っている。ただ、仕事の都合でオンラインになると思うけれど。だから、次の機会にまた訊いてみてよ」
その1年後、『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でインタビューしたときには約束通りレシピを教えてくれた。イギリスの伝統的家庭料理コテージパイのヘンリー流のレシピだ。
「マッシュポテトにチーズを入れ、牛ひき肉にはチリとガーリックを入れてスパイシーに仕上げる。これは思いのほか美味しく出来たけれど、今はまだまだ自分の味を探しているところだ」。
また、思い出の料理を尋ねると「僕が一番ほっとする料理は子どものころ、母がいつも作ってくれていたサラダだ。バジル、トマト、レッドオニオン、モッツァレラチーズをバルサミコビネガーとオリーブオイルで和えるだけのシンプルな料理なんだけど、本当に美味しかった。5人兄弟で争いながら食べていたよ(笑)」
ちなみにカヴィルは、ジェームズ・ボンド役のオーディションで最後までダニエル・クレイグと争い、「若すぎる」という理由で落とされた経験がある。そういうこともあってなのか本作でスパイ役は三度目。次回作も第二次大戦舞台のスパイアクションだという。現在、もっともスパイが似合う役者なのかもしれない。
映画『ARGYLLE/アーガイル』の見どころと予告編
大人気のスパイシリーズ『アーガイル』の作者エリー・コンウェイは、そんな小説とは無縁の愛猫と静かな生活を送っていた。ところが、新作の内容が現実のスパイ活動と酷似していることが判明。彼女は追われる身となる。
『キック・アス』(2010~2013)や『キングスマン』(2015~2021)シリーズのマシュー・ヴォーンがメガホンを取ったスパイアクション。作者エリーには『ジュラシック・ワールド』(2015)のブライス・ダラス・ハワード。共演はサム・ロックウェル、ブライアン・クランストン、ジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソンほか。
『ARGYLLE/アーガイル』
公開:2024年3月1日(金) 全国公開
配給:東宝東和
『ARGYLLE/アーガイル』予告編
キャスト:ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル、ブライアン・クランストン、キャサリン・オハラ、デュア・リパ、アリアナ・デボーズ
with ジョン・シナ and サミュエル・L・ジャクソン
監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェイソン・フュークス
製作:マシュー・ヴォーン、アダム・ボーリング、ジェイソン・フュークス 、デヴィッド・リード
製作総指揮:アダム・フィッシュバック、ジギー・カマサ、カルロス・ペレス、クラウディア・ヴォーン
渡辺麻紀(わたなべまき)/映画ライター。SF雑誌の編集を経てフリーに。雑誌は『SFマガジン』『アニメージュ』等、WEBは『ぴあ』『TVブロス』等に執筆中。
文/渡辺麻紀
(C) Universal Pictures