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プロレスファンにとって「鉄の爪」エリック一家は、今なお続くプロレスファミリーとして忘れられない存在だ。特に最初の「フォン・エリック」フリッツの息子ケビンが1976年にデビューして以降、兄弟が次々とプロレスラーとしてデビュー。エリック一家は大スターとなった。現在もケビンの息子たちがプロレスラーとして日本のリングでも活躍している。そんなエリック一家の栄光と悲劇を描いた『アイアンクロー』をご紹介しよう

「アイアンクロー(鉄の爪)」フリッツ・フォン・エリックから始まった栄光

映画『アイアンクロー』よりケビン・フォン・エリック(ザック・エフロン)のドロップキック

プロレス・ファンの間では伝説的な存在、フォン・エリック・ファミリー。1970年代、アイアンクロー=鉄の爪を編み出した父親フリッツの跡を継いでプロレスラーとなった4人の兄弟の活躍によって、その名をプロレス史に刻むことになった。が、ファミリーが忘れられない存在になった理由はもうひとつある。兄弟を次々と悲劇が襲ったからだ。

今回ご紹介するそのタイトルもズバリの『アイアンクロ―』はその“呪われた一族”の闇に迫った伝記映画。1970~1980年代にかけての米国プロレス界を舞台に、兄弟が抱えた苦悩や葛藤をあぶり出す。元気のいいプロレス映画を想像したら大きく裏切られるだろうが、ドラマとしての完成度は高く普遍的な魅力をもっている。

徹底した肉体改造を行い筋肉モリモリのプロレスラーに

ケビン・フォン・エリックを演じたザック・エフロン

そういうなかで、もうひとつ大きく裏切られるのがフォン・エリック家の次男ケビンを演じたザック・エフロンだろう。ディズニーチャンネルの『ハイスクール・ミュージカル』(2006)や『グレイテスト・ショーマン』(2017)等、ミュージカルで実力を発揮するハンサムスターが徹底した肉体改造を行い筋肉モリモリのプロレスラーに大変身しているからだ。それはもう別人レベル。エフロンと言われなければ気づかないほどだ。

この身体はエフロン曰く「これまで経験したことのない過酷なトレーニングと食事制限」の賜物なのだが、そもそも彼は食事や健康にはとても気を遣うタイプ。筆者のかつてのインタビューでは「歌とダンスを最高のものにするためには、それに適した肉体と精神がマスト。だから僕は健康にも食べ物にも気を遣っている」と言っている。

ケビン・フォン・エリック本人(左)と演じたザック・エフロン(右)

このときエフロンに教えてもらった料理は、彼の弟から教わり、いまでは自分のオリジナルになったというカシューナッツディップ。

「パーティのときに作るんだ。材料にはこだわっているからカシューナッツはオーガニックを選び、ブレンダーでディップ状になるまで攪拌し、そこにブルーワーズイースト(醸造酵母)を加える。身体にいいことはもちろんだけど、これを入れるとチーズっぽい味になるから気に入っている」。

これをトルティーヤやチップスに付けて食べるのがザック・スタイル。豆乳やオリーブオイルを加えるとよりおいしいという。

このインタビューは『グレイテスト・ショーマン』のときなのだが、共演していたゼンデイヤは「ザックは食べ物にこだわりがあって、何が健康的な食べ物なのか知っている」と証言。今回、過酷な身体作りをしたとはいえ、健康面にはちゃんと配慮したに違いない。

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『アイアンクロ―』のストーリー...
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おとなの週末Web編集部 深田
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