小誌連載でもおなじみであり、実は駅弁に造詣が深いマッキー牧元さんに、愛すべき駅弁を3品選んでいただきました。旅のお供、おうちで旅情感を楽しみたい方はぜひチェックを! タベアルキスト マッキー牧元さん 年間700軒の食べ歩…
画像ギャラリー小誌連載でもおなじみであり、実は駅弁に造詣が深いマッキー牧元さんに、愛すべき駅弁を3品選んでいただきました。旅のお供、おうちで旅情感を楽しみたい方はぜひチェックを!
タベアルキスト マッキー牧元さん
年間700軒の食べ歩き情報を発信するタベアルキスト、『味の手帖』主幹。食に関して、様々なメディアで活躍している。小誌『おとなの週末』では『おいしい往復書簡』の連載でもおなじみ。駅弁好きとしても知られ、これまでに食べてきた数はなんと約500種!公式HPではコラム「駅弁勝負」を公開している
【1】『てとて』の「おいしい海苔弁当(紅鮭塩焼)」 1180円 @東京
「魚専門店が作っているだけに魚の質が極めて高い」の言葉通り、厚みのある紅鮭は、職人が一切れひと切れ手作業でカット。だから食感はしっとり。
山形県産のお米で炊かれたご飯の上には、『にんべん』の本枯節、通常より磯の香りが際立つという「青とび焼海苔」をのせる。「素材の味を活かした調理法で、野菜料理やご飯ほか、一点の曇りもなし」と最敬礼だ。
東京駅「グランスタ東京」や、品川・日暮里ほかエキュートなどで購入可能。
【2】『関根屋』の「サキホコレ特上弁当」 1780円 @秋田
「何より弁当の要であるご飯がおいしい」。昨年10月に発売された新顔ながら、早くもマッキーさんを唸らせている。
2段重になっていて、1段目は秋田米の新品種「サキホコレ」のご飯。秋田牛と比内地鶏のそぼろが脇を固める盤石の布陣だ。
2段目はたっぷりのおかずたち。「鮭も、エビも、鶏肉もよく、いぶりの大根と人参が入っているとこも憎い」と、マッキーさんの頬も緩むラインナップ。
東京駅の『駅弁屋「祭」』ほか、秋田駅などで購入可能。
【3】『崎陽軒』の「シウマイ弁当」 950円 @神奈川
「やはりこれは外せない」。数々の駅弁を食べてきたマッキーさんにこう言わしめたのが、1954年の発売以来、変わらぬ味を届ける不朽の名作。
「無添加シウマイのご飯喚起力、それを受け止める蒸したご飯のおいしさ。この黄金の構造バランスは絶対的でさえある」と賛辞を送る。
ほか、マグロの漬け焼や鶏の唐揚げ、タケノコ煮のおかずに、あんずまで抜かりなし。
横浜の『崎陽軒本店』はじめ、神奈川・東京エリアの主要な百貨店等で購入可能。
500弱の駅弁を食べてわかった醍醐味と食べ方
これまで食べてきた駅弁の種類は500弱。今も毎年新作40品ほどの実食を欠かさないマッキーさんが考える駅弁の醍醐味とは!?
「作り手や地元に対する想いが伝わること。例えば鳥めしや牛めしにしても考えが様々。その中で個性があったり、優れた考えが見える弁当に出合うとうれしくなります」
今回選んでいただいた駅弁は、水産加工会社が作っていたり、新名物のお米や名物のシウマイをおいしく食べさせるものであった。その強い想いが、マッキーさんの琴線に触れたのだろう。駅弁の食べ方にもこだわりがある。
「オススメの食べ方は、例えば幕の内系の場合、3種の神器である、焼魚・かまぼこ・卵焼きの出来から見ます。次に野菜の炊き合わせかな。そして、肝心のご飯の味ですね。中でも野菜の煮物は、差が出やすいので心して噛み締めます。
おかずは味の薄いものから食べ始め、濃いものに映っていき、ご飯とおかずどちらかが先になくならないよう配慮して均等に食べ進めます」
気になる方は実践あれ!
文/編集部
※2024年4月号発売時点の情報です。
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