「東京ばな奈」がなぜカレーを? 東京の手土産ナンバーワンが売り出した新商品

新発売の「東京ばな奈カレー」

東京の手土産の定番「東京ばな奈」にカレーが新たに加わった。洋菓子ブランド「グレープストーン」が展開する手土産ブランド「東京ばな奈ワールド」は2024年6月1日から東京ばな奈各店、公式オンラインショップ「パクとモグ」で、ブランド史上初となるレトルトカレー「東京ばな奈カレー」2種の販売を始めた。バナナがコクを引き出すという新発想のカレーの味とは。「東京ばな奈」が、なぜ「カレー」なのか。

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東京の手土産の定番「東京ばな奈」にカレーが新たに加わった。洋菓子ブランド「グレープストーン」が展開する手土産ブランド「東京ばな奈ワールド」は2024年6月1日から東京ばな奈各店、公式オンラインショップ「パクとモグ」で、ブランド史上初となるレトルトカレー「東京ばな奈カレー」2種の販売を始めた。バナナがコクを引き出すという新発想のカレーの味とは。「東京ばな奈」が、なぜ「カレー」なのか。

国内外で愛される東京の定番手土産「東京ばな奈」

「東京ばな奈」と言えば、東京No.1の手土産菓子としても知られる(※過去1年間で友人・同僚・家族からもらった「東京のおみやげ」ランキングNo.1〈インテージ調べ、調査実施期間:2019年2月5日~7日〉より )。1991年に誕生して以来、長年にわたって愛され、今や国内の客だけでなくインバウンド(訪日外国人脚)にも人気を誇る。最近ではKPOPアイドルが推す日本の手土産としてもSNSで話題。これまでも「東京ばな奈」の派生商品は約100種類あったが、レトルトカレーは初の試みとなる。

東京の定番手土産「東京ばな奈」 画像提供:グレープストーン

パティシエの発想と技術を生かした個性派カレー

カレーの種類は「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー」と「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」(各734円)の2種。同社パティシエの経験と技術を生かしつつ、カレー業者の知見も得ながら、今までにないまろやかなコクと甘い香り、豊かな風味を兼ね備えたカレーを生み出した。実は今回の商品の商標は既に2000年に取得しており、ブランドとして、長年開発と発売を心待ちにしていたという。

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー」と「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」 画像提供:グレープストーン

カレーはりんごよりバナナの方が好相性!?

「カレーにはりんごを入れるのが定番ですが、バナナはとろりとした食感がカレーと共通していますし、りんごよりコクと甘みがあり、さらに相性がいいのではないかという考えが弊社には昔からありました。実は過去にも、弊社ではカレーパンやカレーまんなどの商品を販売したことがあり、カレーパンについては東京・丸の内にあったエリアで1日2000個を売り上げる日もあったので、今回の商品についても自信をもって開発を行っています」

グレープストーン広報の山中菜々子さんは、こう開発の経緯を説明する。

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」 画像提供:グレープストーン

「東京ばな奈カレー」には、流通過程の様々な理由で捨てざるを得ないバナナを削減するSDGs活動「もったいないバナナ」プロジェクト(加工食品事業を担うDoleが推進)のバナナを使用。おいしくフードロス削減に貢献できる、SDGsなカレーでもあるのだ。

発酵バターのコクを感じる奥深い味わいのチキンカレー

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー」は、生クリームや発酵バター、4時間煮込んだタマネギのコクと濃厚なバナナの風味がマッチし、やわらかなチキンがごろごろ入っている。15種のスパイスも程よくスパイシーで、あと引くおいしさだ。

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー」のパッケージ 

材料の20%が果実!口いっぱいに甘みが広がるフルーツカレー

少し変わった味わいを楽しみたい人には、「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」がいちおし。フルーツが材料の20%も占めているという。

バナナのほかにマンゴー・キウイなどが入っており、口の中に広がるフルーティーな香りと味わいがクセになる。カシューナッツペーストのまろやかな風味も組み合わさり、唯一無二のカレーとなっている。

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」のパッケージ

「フルーツカレーは、さまざまな理由で動物性の食材が食べられない海外の方にも気軽に手をとってほしいという想いをこめて作りました。動物性原料を極力使用せず、植物性原料を積極的に使用したプラントベースドカレーとなっています」(山中さん)

一皿で3回楽しめる“あいがけ”がおすすめ

因みに2種のカレーは“あいがけ”にして食べるのがおすすめなのだとか。筆者も実際にその盛り付けで実食してみたが、バターのコクやチキンのうまみを感じるカレーと、軽やかでフルーティーなカレーのコントラストが何とも心地よく、飽きずに味わえた。最後に2種を一緒に口に含めば、一皿で3度おいしいので、ぜひ一度試してみてほしい。

新発想の2種のカレーを“あいがけ”でいただく

新発想の2種のカレーは、東京手土産の新たな形としてこれから広まっていくだろう。国内外の客にどんな形で受け入れられていくのか、これから楽しみだ。

「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとバターのチキンカレー」
「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」
[価格]各734円
[発売日]2024年6月1日
※東名高速道路のサービスエリア「EXPASA(エクスパーサ)海老名(下り)」では2024年4月23日から先行販売
[販売店]東京ばな奈s(JR東京駅八重洲地下中央口改札外)、EXPASA海老名(下り)、SASTAR 1(サスター ワン)東京ばな奈コーナー、成田空港、JR東京駅、羽田空港第3ターミナルほか
※その他の東京ばな奈店舗や不定期の催事にて販売
※空港の一部国際線店舗では「東京ばな奈カレー パティシエ仕込み バナナとナッツのフルーツカレー」1種類のみの販売

「東京ばな奈カレー」

文・写真/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。

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