まるで『罠(?)』のようなパッケージ開封方法!!
ところで、『ももちゅるる』を食べるにあたって注意すべき点がある。開封方法だ。
『ももちゅるる』の小分けパッケージは樹脂の袋を薄い不織布で覆った素材なのだが、正規の開封方法にみえる誘導が4種類もある。しかし、正解はひとつだけ。他の3つのやりかたで開封すると、シロップをこぼさずに「ちゅるっ」と口にする難度が格段に高くなる。
『切り口』と書いてあるし、切り欠きもあるのだが、それらは使ってはいけない。正しい開封位置は『密閉シールの下にあるハサミのマーク』だけだ。つまり袋の首のあたりを横に切らねばならない。おそらく汎用のパッケージを使っている都合なのだろうが、上も下も中央も、他の『切り口』はすべて罠だ。
袋にも『お客様へのお願い』として注意書きがあるのだが、まぁ、『切り口』と書いてあって切り欠きがあったら、何も考えずにそこから開封しますよね。筆者もやらかしました。
やらかしても美味しくいただけるのだが、苦労させられることは間違いない。おそらく汎用的な袋を使っている都合なのだろう。ひとりでやらかすと「キーッ」となるが、ふたり以上で「やらかす」のは話の種になる。ここは笑って『罠』を楽しむほうがいいだろう。そんな意味でも、語らいの場に相応しいお菓子だ。
ただし、一気に強く封を切ると、中のシロップが飛び散ることになりかねない。まさに「中の水滴がこぼれる事がありますので、ご注意下さい」の注意書きどおりだ。そこだけはご注意いただきたい。
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。