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海上自衛隊のヘリにも搭乗された

行く先々の離島までは、必ずしも民間の航空路線があるとは限らない。災害状況のご視察といったケースでは、日帰りでご日程が組まれることが多いため、スケジュールの融通性を考慮して自衛隊や警視庁はじめ官公庁所有の機材(航空機)が使用されることもあった。

たとえば、1994(平成6)年の硫黄島(いおうとう)へは、陸上自衛隊輸送機(C130)、海上自衛隊ヘリコプター(S-61)、水陸両用機(US-1A)を、2006(平成18)年の三宅島へは、警視庁の大型ヘリコプター(EH101)といった機材に搭乗された。民間路線の航空機利用では、2018(平成30)年の日本トランスオーシャン航空(B737-800)やジェイエア(E170)などがある。

海上自衛隊のヘリコプター(S-61)で、小笠原諸島母島に到着された上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)=1994(平成6)年2月14日、村立母島ヘリポート(東京都小笠原村)
民間機の場合、使用する機材にもよるが、離着陸前後の滑走路上では操縦席の窓から「日章旗」を掲げることもある=2018(平成30)年3月28日、与那国空港(沖縄県八重山郡与那国町)
日本トランスオーシャン航空が運航したお召機(特別機)から降り立つ、当時の天皇、皇后両陛下(現・上皇ご夫妻)=2018(平成30)年3月28日、与那国空港(沖縄県八重山郡与那国町)
奄美群島の沖永良部空港から日本エアコミューターのお召機に搭乗される上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)=2017年11月18日、沖永良部島(鹿児島県大島郡和泊町)

次回「島々へのご訪問(2)」では、離島へ運航したお召船のはなし、平成最後の島嶼(とうしょ)ご訪問を振り返ります。

文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会皇室担当写真記者。1970年、東京都生まれ。10歳から始めた鉄道写真をきっかけに、中学生の頃より特別列車(お召列車)の撮影を通じて皇室に関心をもつようになる。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物を通じた皇室取材を重ねる。著書に「天皇陛下と皇族方と乗り物と」(講談社ビーシー/講談社)、「天皇陛下と鉄道」(交通新聞社)など。

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