「7月18日」。今日は何の日でしょう?答えは「光化学スモッグの日」!
経済発展の裏に必ず存在する「公害問題」
1970年(昭和45年)7月18日、日本初の「光化学スモッグ」が発生。東京一円の地域で多くの人が目やのどの痛みを訴え、都内で5200人、埼玉県で407人の被害が出たとされています。
自動車や工場の排気ガスに含まれる窒素酸化物や炭化水素に、太陽の強い紫外線があたって「光化学オキシダント」という物質が発生することによって起きるスモッグ。特に、風が弱く晴れて日差しが強い夏の日には、空一面モヤがかかったように真っ白くなりました。
急速に産業化が進んだ高度経済成長期真っ只中だった1970年代頃の大きな公害問題の1つでした。
その後、自動車に窒素酸化物を除去する自動車触媒が積まれるようになり、排気ガス中の窒素が激減して光化学スモッグ被害も減少していきました。
経済発展の裏側には必ずこうした公害問題が存在しています。現在も「地球温暖化」や大気汚染物質の「PM2.5」などの解決できていない問題がたくさんあります。
実は「光化学スモッグ」の原因であった二酸化窒素を減らすことで、今度は大気中のメタンが分解される反応が進みにくくなり、強力に大気を暖めるメタンの働きによって「地球温暖化」が進んでしまうという悪循環の原因の1つにもなっているそうです。
現在、ネットの天気予報でも日々「PM2.5」や「黄砂」に関する予報が発表されるようになりました。
公害問題はもはや国や企業のものではなく、私たち一人一人が意識して何ができるのかを考えていかなければならない課題でもあります。美しい地球を守るために。