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いよいよパリ五輪が開幕します(開会式は現地時間7月26日夜、日本時間27日未明)。知り合いのスポーツ新聞記者に聞いたのですが、約2週間のオリンピックを長~く盛り上げるにはサッカーやバスケなど団体競技がキーで、彼らが勝ち続けるほどに他の日本人選手が活躍するだろうとのことでした。40年以上サッカー日本代表を応援する筆者としては、まずは男女サッカーのメダルを期待したいものです。デビュー以来追っかけ応援している競泳の池江璃花子選手も頑張れ!

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京都―パリ、1958年から姉妹都市

さて、今回はパリ五輪記念企画として、京都の絶品グルメをご紹介します。ん?なぜ京都?という声もあるかも知れませんが、パリ市と京都市は1958(昭和33)年から続く姉妹都市ですし、文化と歴史が交錯する共通点が多い街と言われます。セーヌ川は鴨川の如く、数多くの歴史的建造物が街を彩るパリはまさに京都!!

鴨川

日本料理からB級グルメまで多くの名店がひしめく京都で何を紹介しようか迷いましたが、いよいよ夏真っ盛り。夏といえばビール。ということで、今日は古都が誇る「昼飲み」の聖地3店にスポットを当てたいと思います。場所はいずれも四条河原町の交差点から北西エリア(新京極や寺町界隈)で、さすが京都随一の繁華街、「昼飲み」のレジェンド的なお店がひしめいています。皆さまの金メダルはどのお店でしょうか。では、キックオフです。          

八坂塔 Photo by Adobe Stock

昭和2年創業「京極スタンド」は大衆酒場の“絶対王者”

最初にご紹介するのは京都、いや日本を代表する大衆酒場「京極スタンド」です。ビール愛好家にはあまりにも有名なお店ですが、やはり紹介しないわけにはいきません。筆者は20代に大阪で仕事をしており、京都もなじみ深い街でした。

「京極スタンド」は、四条大橋から歩いて10分ほど Photo by Adobe Stock

もちろん「食い倒れの街大阪」も大好きですが、京都はまた違った趣がありちょいちょい街歩きをしていました。そうこうしているうちに出逢ったのが「京極スタンド」(京都市中京区新京極通り四条上ル中之町546)です。まず、外観からしてビール好きにはたまりません。

昭和レトロな字体で「スタンド」と書かれた大きなのれんとビールの看板が呑み助を誘います。中に入りましょう。高い天井にまずは驚き、天井につけられた大きな扇風機(シーリングファンというらしいです)が昭和を醸し出します。カウンターとテーブルは大理石でできており、昭和2年創業当時からのものとか。ビールも食事も何を飲んでも何を食べても美味しいのは言うまでもありません。

「京極スタンド」

京都の夏と言えば「はも」。個人的には1杯目に生ビールと「はもの天ぷら」、2杯目に黒ビールと色の濃いハンバーグや焼肉系を合わせるのが金メダル級のベストパターンであります。建物、内装、ビール、食べ物、すべてがビール好きを唸らせます。体操で言えば橋本大輝選手のような絶対王者が「京極スタンド」ではないでしょうか。

昭和43年創業「たつみ」で、ビール大びん

続いて「京極スタンド」から東に100メートルほど歩くと、「たつみ」(京都市中京区裏寺町通四条上ル中之町572)があります。こちらも歴史が古く、昭和43年の創業だそうです。昔お邪魔していた頃は、いわゆる町の名酒場だったのですが、今や行列が出来る「京都・昼飲みの聖地」になりました。正直申し上げて、柔道の阿部兄妹のような爆発力とは無縁のお店なのですが、京都らしい料理と酒場定番アテを美味しく安く食べることができます。

「たつみ」

先日頂いたのは「牛すじどて焼(520円)」と「自家製つくね(380円)」。一人飲みにも量も値段も手ごろなのがお店の心意気を感じます。お店は入り口から右側にかけて立ち飲みカウンター、奥がテーブル席になっており、一人で行った場合はカウンターに通されます。

たつみ「牛すじどて焼き」
たつみ「自家製つくね」

定番の小皿料理に合わせるビールは生よりもびんビール、それも大びんが似合いますね。手酌でビールを飲みながら「たつみ」名物の肴を食べるさまは、関節技を得意とする柔道の角田夏実選手を彷彿とさせる渋さなのであります。

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おとなの週末Web編集部
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