3種類のお弁当をいざ実食!
授賞式では、お弁当を実際に食べる機会もあった。筆者の個人的な感想だが、参考にしてくださったら幸いだ。
■『おにぎりチャカス』「おにぎり2個+惣菜3種類セット」(520円)
「梅」や「生姜こんぶ」、「大葉みそ」など、計24種類から2種のおにぎりをセレクトできる中で、「ごま鮭」と「たらマヨ」をチョイス。おかずは特製唐揚げ1個、しゅうまい1個、だし巻き玉子1切れが入っている。
おにぎりは、ふんわりとした握り加減で、山形県産ひとめぼれを100%使ったというお米が艶やかでとても美味。
「ごま鮭」の鮭はおそらく、フレークなどではなく、ちゃんと焼いてほぐしているのではないか。お魚を食べている満足感がある。鮭&ゴマとの相性の良さと絶妙な塩加減も感動。
「たらマヨ」はマヨネーズの主張強めの親しみやすい味。好きな人はきっと多いだろう。
ふわふわのだし巻き玉子は、しっかりときいたダシがじゅわっと出てきそうなほど。甘み少なめなのも個人的に好き。お肉と玉ねぎの甘さが引き立つ焼売や醤油の風味が強めの唐揚げも魅力的。
全体的にやさしい味付けでホッとする。櫻井さんが早朝ロケでこのお弁当があると心強いと言っていたのが理解できた。
■『海苔弁いちのや』「名物海苔弁」(1200 円)
蓋を開けるとご飯が見えないほどのおかずに覆い尽くされている感じ、その間をぬって食べるご飯と海苔の香り高さにテンションが上がる。
お米にもち麦が混ざっており、プチプチとした食感が楽しい。ご飯と海苔の間に仕込まれた鰹節の風味もよく、底にさりげなく敷かれてある海苔にも思わず笑みがこぼれてしまう。
ふわふわに揚げられた魚のフライや品評会でも好評を得たちくわの磯辺揚げなど、揚げ物の出来が白眉だ。鶏肉は味噌の甘みと酸み、旨みが引き立つ。
おかずは“すべて主役級”を標榜するだけあって、全体的に味がしっかりしており、ご飯がグイグイと進む。個人的には薄味好みなので、おかずは取っておいて晩酌のアテにしたいと思った。
レンチンしたら、ご飯がふわふわでより美味しくなった。おかずも然り。自宅で食べられる方は絶対にレンジアップしてみてほしい。
■『オーベルジーヌ』「ビーフカレー」(1296円)
甘口だったこともあり、弱火で3日間じっくり煮込んだという玉ねぎブイヨン、バターと生クリームの甘みがまずガツンとくる。食べ進んでいくうちにスパイスが爽やかにきいてきて、クセになる味わいだ。大きくカットされた牛肉が3切れ入り、食べ応え十分。
バターと香辛料、牛肉ダシで炊いたというライスは、そのままで食べてみたらカルダモンなどの香りが感じられ、とてもリッチ。添えられたホクホクのじゃがいもとバターも魅力的で、唯一無二の味わいだと改めて感じる。
大賞の評価に、納得だ。
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文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。