全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、静岡・三方原のうなぎ店『鰻処 うな正』です。
「きめの細かい身の質感を感じてほしい」
『うな正』が使うのは幻とも称され“共水うなぎ”。大井川の伏流水の元、ストレスなく時間をかけて育てられるため数が限られ、全国でも扱われる店が少ないからだ。
店主の伊藤正樹さんは「食材ありき。その旨みを引き出すことが私たちの仕事」と語り、一尾ごと、身質に合わせて丹念に焼き上げていく。
例えば地焼きでは通常入れない蒸しを入れるが、関東風のように脂を落とすのではなく「身をほぐし、共水らしいきれいな脂をまとわせる」という。「きめの細かい身の質感を感じてほしい」とも。
共水 上うな重 5900円
焼き上がったうなぎは見るからにふっくら、そして品よく力強い姿。口に含めば優しくも緻密な身質の中に旨みが詰まっていて、じんわり広がる。
ジューシーな脂は甘くクリアで、香りがいい。隅々まで気を行き届かせないとこの味は出ないだろうなあ。白焼きもつまみもいちいち旨い。
店主の伊藤正樹さん「生産者が大切に育てたうなぎを大事に調理しています」
三方原『鰻処 うな正』
[住所]静岡県浜松市北区三方原町467-4
[電話]053-437-3451
[営業時間]11時〜15時(14時LO)、17時〜20時半(19時LO)※売り切れ次第終了
[休日]火・水
[交通]JR東海道本線ほか浜松駅からバスで35分
▶おとなの週末2025年1月号は『本当においしい「東京駅」』特集
撮影/小島昇、取材/池田一郎
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「東京のうなぎの新店4選 注目店から話題のリーズナブルな店まで」では、覆面調査隊が腕利きの新展開から実力派のリーズナブル店まで、今食べるべき店を実食レポートしています。