新米の季節に、ご飯の大盛グラム数問題を吉祥寺で考えた件
『盛る』といったら、SNSにアップする写真でも、アイメイクでも、面白い話でもない。 『盛る』といったら白飯だろ。 そんな白いご飯至上主義のおっさん女子とは私のこと。 ウキウキの新米の季節が到来したので、今回は吉祥寺の店のごはん大盛問題を考えてみようと思います。
まず、私にご飯のグラム数問題を提起してくれた店をご紹介しましょう。 それは末広通りにある博多うどんの店『 I 』です。 ギャンブラーみたいな破れかぶれみたいな店名のあそこね。 ある日の私が博多風カツ丼をオーダーしたところ、店のお兄さんが『ウチのカツ丼は、こだわりがあって……。 ご飯が300gなんですけど、大丈夫ですか?』と聞いてきた。 300gのこだわり……。 300g……。 300gがうまくイメージできなかったが、白いご飯大好きな私は『たぶん大丈夫です』と言ってみた。 結果的に完食はしたが、300gは、私には厳しい……、という指針ができたのであった。 カツ丼は美味しかった。しかしごはん300gに気を取られ、何が博多風なのかは、わかりませんでした。 たぶん出汁だと思いますが……。 基本、ここは、うどん屋さんだし。 それ以来、ご飯のグラム数に敏感な私である。
イラスト/スタジヲワンツー
さらにある日、中道通りをぐんぐん三鷹方面に20分ほど歩いたところにある、地元民に愛される定食屋『Kっちゃん』に入ったおっさん女子……。 私の習性としてレバニラ定食(連載58回参照)を頼んでみたが、ここは、ご飯300gがデフォルト。 慌てて、料金同一の、ご飯ハーフ盛りのサラダセットに変えた私。 しかしハーフでも150gですよ……。 そして、大盛無料で450gまで盛れるんですよ……。 近くの某大手企業や地元の人でお昼時は賑わっている人気店。 肉野菜炒め定食や餃子定食も美味しいです。 1000円でおつりがくる定食のラインナップ。 ただ、ぼんやりしている人(私です)は、ごはん300g設定を忘れるので危険です。 ちなみに連載38回で紹介したオーガニック定食屋の『M』は、男性220g、女性150gというご飯設定。 この感覚が、なんとな~く世間の常識かと思いますが……。 ちなみにコンビニのおにぎり1個が100g前後です。 そして、連載49回のハンバーグ屋『H』のランチは、ご飯1ポンド(450g)まで無料……。
まだまだある! 吉祥寺で『盛り』にこだわる飲食店……!?
だが、ご飯の盛りに吉祥寺イチこだわっているのは、おっさん女子調べでは、隠れ家的和食屋の『 I 』である。 ヨドバシ裏の卓球酒場の2Fのあそこ。 この店のランチど真ん中の時間帯は、4~5人のグループ客が多く、社員食堂のように活気があって、ちょっと時間を外すとおひとり様が淡々と飯を食う……。 そんなナイスな店で、私のお気に入り。 相席上等で、本当にシンプルで社員食堂のような作りです。 ここのゴハン設定は細かい。 ランチの定食のごはんは、小200g、普通230g、中260g、大300gと刻んでおります。 普通230gとなっていますが、これはおそらく男性基準とおもわれます。 定食は基本大盛無料ね! しかしですね、『 I 』のカレーはちょっと話が別なのよ。 小350g、普通400g、中500g、大600g。 ちなみに中・大は+50円ね! しかし600gって、600gって……。 600g! ごはん大好きでも、食えねえよ、600g。 しかし、育ち盛り、食べ盛りの男子は、これくらい食べるんでしょうか? カレーは定番で、チキン南蛮カレー、煮豚カツカレー、ササミカツカレーの3種類あって、私はササミカツカレーを推しますが、そんなことより、ご飯のグラム数を決めるほうが大仕事だよ。 ちなみにこのお店は、ランチメニューが豊富で、豚、鶏、牛、カレー、麺、丼ものなどなど……。 基本的に650~800円でランチが収まります。 しかし、そんなことより、ご飯のグラム数が……。 そんななか、吉祥寺の最強は、連載29回で紹介した中華屋『R』だな。 盛ろうと思えば、自分で炊飯ジャーの蓋を開けて、いくらでも盛れる……。 盛り放題……。 敗北感すら感じる、ごはんを盛れる店……。 しかし、私はいくら盛っても250gくらいが限界だと己を知りました。そんな初秋……。 以上、白飯好きの人はチェックしてね! たぶん腹いっぱい食べられると思います……。 イイか、悪いかは別として……。
天野七月/あまのななつき ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。