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2024年8月23日(金)に虎ノ門 SIGNALで行われた「SKALY」主催「ワインを楽しむ会」にて注目のワイン6種類がお披露目された。Cage Wine醸造家佐藤圭史氏の手によるワインの中には、女優・星野奈緒さんをイメージした『奈緒』の白と赤もラインナップ。ワイン製造の歴史が長い南アフリカで造られたこの注目のアイテムをご紹介しよう!!

人々を魅了する南アフリカワインの素晴らしさについて

左からCage Wine醸造家佐藤圭史氏、女優・星野奈緒さん

ワインといえば、まずはフランスをはじめ欧州、そしてアメリカなどが生産地として浮かぶが、実は、南アフリカのワインの歴史は、アメリカより長いという。そこで南アフリカのワイン事情について、Cage Wine醸造家の佐藤圭史氏に伺った。


「南アフリカでワインが造れるの?」と思われるのではないでしょうか。そういった言葉を聞く機会がある。たしかに、日本からすれば、アフリカ大陸の南端。地政的にも文化的にも縁も所縁もない……、そう言っていいだろう。

だが、南アフリカは可能性にあふれ、様々な個性を持つ素晴らしいワイン産地。アフリカ大陸最南端ウエスタン・ケープ州にあり、大西洋とインド洋に面した四季豊かな気候を擁する。

また、ワイン産地の90%以上が世界自然遺産にあるため、かけがえのない自然を保護し、次の世代その次の世代へと受け継ぐべく、サステイナブルな農業でブドウを栽培し、ワイン醸造でも実践している。

南アフリカのワイン畑

ブドウの開花・結実期から夏の終わりまで、生育に欠かせない日照量に恵まれながらも、昼夜の気温差が15℃以上となる産地も多くため、南アフリカには、としてブドウ栽培にとって最適な環境がある。

・海に面した産地は、海からの影響を受ける『海洋性気候』
・内陸の丘陵地帯や起伏ある渓谷は、『大陸性気候』
・標高が高い山脈・麓では一日の気温差が大きい『高山性気候』
・日照量に恵まれ、温暖な『地中海性気候』

産地ごとに、異なる特有性が非常に魅力的である。


なお佐藤氏が語った『南アフリカ豆知識』は以下の通り。

➡大航海時代から続く360年以上のワイン醸造の歴史
➡【世界で最も酸化防止剤の使用基準が厳しい】と言われ、高い評価を得る
➡ヨーロッパ以外の産地で世界に先駆け、厳格なワイン法を1973年に制定
➡2023年3月現在、108種類のヴィティス・ヴィニフェラ種を栽培
➡四季があり、冬には雪が降る

中でも注目はワイン作り360年という長い歴史と、108種類もあるというブドウ品種の多さだ。

星野奈緒が体験した南アフリカのワイン造り

星野奈緒さんは、今回のワイン造りの一環として実際に南アフリカのブドウ畑に行ってきたという。その体験をレポートしてもらった。


私は、日本の真冬にあたる1月に、飛行機で24時間かけて南アフリカに行ったんですが、向こうは南半球なので真夏でした。印象的だったのは美しい花ですね。高山性植物の小さい花がたくさん咲くんです。それから野生の動物ですよね。その中にいると、逆に人間が生かされているというような印象でした。

ブドウの入った箱を運ぶ仕事とかあるんですが、これが1箱が20kgくらいあって、かなりの重労働なんです。醸造家のお嬢さんと一緒に作業したんですが、彼女は18歳と若いこともあって、この重労働を1日中こなしていました。

ワイン畑で働く星野奈緒さん

私は腱鞘炎になっちゃって、2日であちこちパンパンで「ごめんなさい」と言ってお休みしてしまいました。もうびっくりするくらいの肉体労働でした。

南アフリカのワイン造りはあまり機械を使わないそうで、例えば収穫したブドウから枝や葉などを除去するんですが、すべて手作業なんです。

それからブドウを足て踏みました(※おとなの週末Webの動画参照)。「nao、靴脱いで」って言われて何をするのかと思ったら、巨大なブドウをプレスするタンクに入ることに。中にはたくさんブドウが詰まっていて、これを素足で踏むんです。

そういうことをやっていたということは何となく知っていたんですが、まだやっていたとは驚きでした。これも南アフリカ流なんですね。

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披露された南アフリカのワイン6種類...
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おとなの週末Web編集部 深田
おとなの週末Web編集部 深田

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